出版社内容情報
日本は本当に格差社会?常識のウソを大検証!
日本は本当に格差社会なのか? 本当に少子化国家なのか? 元NHK「週刊こどもニュース」の池上彰が、新聞、テレビから伝えられる「ニッポンの常識」を最新データをもとに診断。世界の国々と比較することで、「日本はこんな国」と漠然と信じてきた「常識」が、劇的に覆ります。項目は、「日本人は貯蓄好き?」「女性の社会進出は進んでいない?」「郵政民営化は先進国では常識?」など「30題」。池上彰が○×形式で平易、そして明快に解説します。目から鱗になること請け合い。これがほんとの「ニッポンのかたち」!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
68
2006年発行の本。格差の問題だけでなく、政治・経済・社会の常識と言われるものが正しいか否か、世界のいろいろな国々とデータを比較する中で検証していく。池上さんの説明は本当に分かりやすくて好きですが、統計には魔術があるからこれが本当に正しいかどうかは分からない。例えば、「日本の政府は巨大である」というテーマがその1では×で、その2では〇になる。統計に取り上げる数値をどこからどこまであてはめるかによって結果は違ってくる。だから数字は怖い。それはともかく、とてもためになる本でした。2015/01/26
ヒデミン@もも
29
池上彰さんの解説は、ほんとにわかりやすい。難しいことも例えがわかりやすい。これは2006年に出版されたので資料はかなり古い。そして池上さんがこのころ想定していたように日本の社会が進んでいるのが怖い。池上さんの分析力予測力がすごいのだけど、日本の格差は広がっている。日本は昔から格差社会で、情報がいきわたる社会になったから目立つようになったというのも頷けますが。2015/06/19
みゃーこ
23
多岐にわたる日本の常識のウソほんとを池上彰さんが検証、徹底分析。池上彰さんといえばその判り易さでは他に類を見ないと私淑する私。2005年と、データは少々古くなったが、そのせいか根底にある思想文化が普遍性を持つものがその国の常識にどれほど影響するか考えさせられる部分が…。ちなみに格差社会の答えは△とのこと。2012年版が発刊されないかな。これ一冊でぐっと世界が近づきとても勉強になります。2012/12/25
MINA
17
マスコミで垂れ流される安易なイメージを常識みたいに刷り込まれていたけれど、正確なデータを見てみれば事実は結構違っていたりするものと痛感。その常識、本当に根拠のあるものか自問したくなる。一般的に政治、経済、社会の分野で常識とされているものの真偽が語られていく。日本って何か要領悪いなぁという印象。8年前の本だけれども、今もおそらく本書で検証/予想されているデータ通りもしくはそのまま悪化していると思われるのが切ない。「日本人は働き過ぎ」「日本は小さな島国」「日本の医療はレベルが低い」は幻想だったのには少々驚き。2014/12/17
きむロワイヤル
10
一般に言われていることが正しいか正しくないか、実際の統計を元に検証しその正誤を考える。ちょっと古い(2006年出版)本なので、それ以後に変わってしまった内容もあるが、基本的に、疑いを持って自分で調べて結論付けるという、リテラシーの考え方はこれから充分学べる。2014/04/07




