獲る食べる生きる―狩猟と先住民から学ぶ“いのち”の巡り

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獲る食べる生きる―狩猟と先住民から学ぶ“いのち”の巡り

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  • サイズ 46判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093891202
  • NDC分類 659
  • Cコード C0095

出版社内容情報

NHKディレクターが「猟師」になるまで

関野吉晴氏(探検家・医師)推薦!
「ヒグマ撮りからヒグマ獲りになった著者の、命に向き合う姿勢の変化が真摯に描かれている。何よりも、狩猟現場の描写が臨場感溢れていて、惹きつけられた」

物語は、NHK自然番組ディレクターだった著者がカナダの先住民を訪ねるところから始まる。トーテムポール彫刻家であり、ハンターでもあるタギッシュ/クリンギット族の“師”と知り合った著者は、狩猟を通じて野生動物の美しさとその犠牲の上に生きることの意味を学んでゆく。

「泣くな。行きすぎた悲しみは、我が身を捧げてくれた獲物に対し、失礼だ」
「獲物に最後の力が残されていたら、彼らが死を受け入れるための時間を穢してはならない」
「彼らの再生のために祈りを捧げよ」

さらに、新たな赴任地となった北海道で、一人銃を担いで山に入る「単独忍び猟」に挑みながら、野生動物たちの生態を知り、技術を磨いてゆく。そして猟期5年目、ついに「山の王者」ヒグマを仕留める。しかしそこには、思いもかけない「置き手紙」が残されていた――。

スーパーでパックされた肉を食べることが当たり前になった現代。人間がこれからも地球で生き続けるための知恵=先住民の思想と生き方に魅せられた著者が、NHKを退職して「猟師」になるまでの軌跡を綴る“生命密着ドキュメント”。

【編集担当からのおすすめ情報】
現代に生きる私たちは、いつでもパックされた精肉を自由に買うことができます。お金に余裕があれば、「がっつり」好きなだけ食べることができるでしょう。

しかし、言うまでもなく「肉」という食材は、動物の犠牲の上に成り立っています。誰かがその動物を育て、精肉にして、食べやすくしてくれているから、食卓に上がるわけです。

肉だけではありません。魚だって、人間の都合で釣り上げられ、市場に送られます。野菜も果物も穀物も、そのほかの多くの食材は、もともと自然の中で種を保存するために生きていたものであり、それらの命をいただくことで人間の食は成り立っています。

「いただきます」は祈りの言葉――。本書に出てくるこの一言が、読み進めるうちに実感として理解できます。
山の中を一人で歩き続けてきた著者が語る逸話はどれも心に響きます。

内容説明

カナダ先住民の生き方に魅せられたNHK自然番組ディレクターが「猟師」になるまでの物語。

目次

Prologue
遙かなるユーコン
巡りゆく教え
Hunting Sketch
Life is once
単独忍び猟 事始め
天罰
泣いた烏
言葉なき対話
You are what you eat
脚をなくした雄鹿
Monologue
還るべきところへ
一本のナイフと二人の男
if/then
ヒグマ猟記
置き手紙
Epilogue

著者等紹介

黒田未来雄[クロダミキオ]
1972年、東京生まれ。東京外国語大学卒。1994年、三菱商事に入社。国産自動車のアフリカ諸国への輸出を担当。1999年、NHKに転職。ディレクターとして「ダーウィンが来た!」などの自然番組を制作。北米先住民の世界観に魅了され、現地に通う中で狩猟体験を重ねる。2016年、北海道への転勤をきっかけに自らも狩猟を始める。2023年に早期退職。狩猟体験、講演会や授業、執筆などを通じ、狩猟採集生活の魅力を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kinkin

105
著者は元NHKのディレクター。狩猟に興味を持ち北米先住民に狩猟について共に山に入って様々なことを学ぶ。この本を読みかける時、ある県で捕獲された親子三匹のツキノワグマを駆除したことに対して多くの非難がきたというニュース。そのことを思い出しながら読んだ。文章はそっしりとした文体。哲学だと感じた。狩猟に対する狩猟を行う者の気持ち、ニュースと同じように親子のヒグマを撃ったときのこと、子供を身ごもったメス鹿のの子宮から胎児を取り出し母鹿の頭と一緒に埋めたこと。野生の動物と対峙したとき、勝ったときの相手への敬意。 2023/10/07

けんとまん1007

52
食べ物をいただくこと。目の前に、その姿がないことからくるものを考える。動物、植物(野菜・穀物・果実など)を問わず、自分自身が、どれだけ知っているか、関わっているか。以前は稲作もやっていたし、今は、家庭菜園ではあるが、それなりに作っている。しかし、動物は一切、直接的ではない。知識としてはあるが、体感しているわけではない。それらを踏まえ、命をいただくとは、その背景にあることを考える。自分も自然・大地・水の一部であることを考える。2024/01/20

あじ

23
神聖で尊い場面が続き、心が揺さぶられた。濁りゆく動物たちの瞳が最期に焼き付けるのは、敬意を捧げる筆者の姿。疲労困憊の渦中にあっても礼節を重んじ、完全なる食肉になるまで筆者は精魂を尽くす。筆力がなせる文言が数多あり、猟師になるまでの道のりを仔細に感じ取ることができた。良書である。◆併せて読むなら【いのちの食べ方】森達也/著、【猟師の肉は腐らない】小泉武夫/著2024/07/20

モーモー

19
狩猟と先住民の伝えから学ぶいのち。狩りをして、たべることよりいきさせてもらうことに感謝する!非常に学ぶべきことが多かった。 採れるだけとる、資本主義では当たり前たが、少し前は必要な分だけを山、海から恵んでもらっていた。 無駄になる前に必要な分だけ、現代人に必要な考えである2024/01/16

taku

19
狩猟にさほど興味はなかったがグッと引き込まれた。ユーコンでの暮らし、ネイティブアメリカンや日本のハンターとの交流、北海道での鹿猟から熊撃ち。命と対峙し敬意をもって獲り食らう著者の姿勢は、猟を知らない自分にもわからせてくれるものがある。ただ、繰り返されると疑念も浮かぶ。獲物に感謝し、ときには思いを巡らせ涙を流す。人間特有の精神は命との真摯な向き合いなのか、それとも自己陶酔でしかないのか。同行できたら少しはわかるだろうか。読む価値はあったが、スッキリしないものは残る。2023/10/31

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