出版社内容情報
弱小高校写真部が全国一を目指す心揺れる夏
部員はわずかに3人。
部室もなく、学校も過疎化の影響で廃校寸前。瀬戸内海に浮かぶ小さな島にある高校の写真部は正に弱小。
でもしかし、全国の高校写真部部員の憧れである「全国写真甲子園」に奇跡的に出場することに!
初めての北海道、初めての写真甲子園での戦いは不安だらけだ。
リーダーの織江と、心配性の佳代。いつも神頼みの幹幸は、写真甲子園常連校にどう戦いを挑むのか?
本戦はわずかに3日。集中して写真に挑む時、スマホとは違う世界が画面に現れる。
夏の北海道のど真ん中、東川町でシャッターを切る快感が感動に変わる時、シャッターガールの夏が昇華する!
原作は『東京シャッターガール』『金沢シャッターガール』で揺れ動く写真部女子高校生を描いた桐木憲一。
【編集担当からのおすすめ情報】
「スマホで撮る写真とは感動の度合いが本当に違う」。そんな気持ちを胸に秘めながらシャッターを切る、高校写真部の部員達。彼ら彼女たちの憧れのひとつが、全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」で優勝すること。94年から始まったこの大会は途切れることなく続き、開催地である北海道の東川町は写真の聖地と言われてる。町全体で写真に理解があり、高校生達を歓待する土地は世界でも東川だけだ。高校生達の若いエネルギーと、町の包容力あるエネルギーが一体となったとき、感動の写真が生まれるのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪見だいふく
2
北海道の東川町で開催されている『写真甲子園』。 今回のシャッターガールはその出場校の生徒たちが主人公。校名はちょっと変えてあるけど、実際に大会に出場していた学校の模様。 ストーリーのコミック部分と、写真甲子園についてのコラム部分という構成。 写真甲子園の公式HPには、過去の大会の情報も掲載されているので、興味ある方はそちら覗いてみるのもいいかも。2023/01/22
みさと
1
写真甲子園に出場した高校生たちを描いたコミックと、大会とその舞台である「写真の町」・北海道東川町を紹介したコラムの二部構成。毎夏開催される、全国の高校生写真家No.1チームを決する写真甲子園に、廃校の危機にある瀬戸内海の島の分校から出場した3人が主人公。写真を撮るって何だろう、表現するってどういうことだろう、気持ちを込めるって?悩みながら気づきを与えられて前に進んでいく若者たちの成長に、すがすがしい気持ちにされる。大会の結果はいかに、そしてその後の驚くべきラスト。今日も彼ら彼女らは明日に向かっていく。 2019/03/02