20歳のソウル―奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド

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20歳のソウル―奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093886345
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「市船ソウル」作者と吹奏楽部の絆

「俺の心は死んでても、俺の音楽は生き続ける」――
2017年1月、20歳で短い生涯を閉じた浅野大義さん。癌に侵された彼の告別式には、164人の吹奏楽部員が集まった。そこで奏でられた「市船ソウル」―彼が市立船橋高校在学中に作った曲だった。

2016年甲子園予選千葉県大会で演奏され、Twitterでも話題となったこの曲は、吹奏楽部大会で、高校野球のアルプススタンドで、そして今年の第100回全国高校野球千葉県大会でも、今なお受け継がれている。

朝日新聞「声」欄に投稿された大義さんのお母様の投稿が静かな反響を呼び、報道ステーションでも特集された「市船ソウル」作者と市船の絆、そして告別式に起きた奇跡を辿ります。


中井 由梨子[ナカイ ユリコ]
著・文・その他

内容説明

「俺の心は死んでても、俺の音楽は生き続ける」市立船橋・吹奏楽部と大義くんの絆が生んだ心揺さぶる実話。

目次

序章 市船soul―浅野大義2016年7月25日
第1章 告別式まで5日
第2章 告別式まで4日
第3章 告別式まで3日
第4章 告別式まで2日
第5章 告別式前日
第6章 告別式
終章 20歳のソウル―母・桂子2017年7月12日

著者等紹介

中井由梨子[ナカイユリコ]
1977年兵庫県出身。劇作家・演出家・演技指導講師。96年、神戸で旗揚げされたガールズ劇団・TAKE IT EASY!に座付き作家として入団。2005年に活動拠点を関西から東京へと移す。10年、劇団中井組の座付き作家・演出家に就任し、13年まで活動。18年2月にmosa¨iqueを結成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やも

74
明るくて吹奏楽が大好きで、努力を楽しみ才能を開花させた青年がいました。浅野大義君。享年20。吹奏楽の魅力に取り憑かれ、市船高校野球部の応援ソングである【市船soul】を作曲したのは彼です。「音楽は人間関係だぞ」と話す良い師にめぐまれ、そしてその言葉通り、彼は周りの人に愛される人生を送ります。19歳で癌が発覚し、20歳で亡くなってしまいます。彼の葬儀に集まった人数は700人超。【市船soul】が伝統曲として、ずっと演奏されることを願います。そして浅野君のことも、一緒に語り継がれて行ってほしいです。2021/12/11

ぶんこ

64
剣道教室に通うはずが、お隣のピアノ教室に通い始めた5歳の大義君。市立船橋高校に入学し、吹奏楽部のカリスマ指導者高橋先生に出会えたことが大義君の高校生活を充実した唯一無二の日々にしてくれました。市船高応援歌「市船ソウル」を作曲したのは大きな足跡となって残り続ける。『俺の心は死んでも、俺の音楽は生き続ける』作曲、トロンボーン、ピアノを演奏。吹奏楽部で表現できる。羨ましいことばかりです。音楽を通して多くの人とかかわり、その人たちが列をなして葬儀に参列してくれました。葬儀社の木村さんの心配りにも感動しました。2022/01/10

cocoa

37
市船ソウル、チャンスをものにする神曲として知られる市立船橋高校野球部の応援歌だ。作曲したのは当時吹奏楽部3年の浅野大義君、享年20歳。365日のうち355日が部活、寝ても覚めても吹奏楽、本作は闘病記ではなく、どんな時も音楽と共に生きた彼のキラキラした青春ドキュメンタリーだ。告別式で160人もの仲間の演奏に送られ旅立った彼はどんなに生きたかっただろう…まだ20歳なのに。でも彼は彼の音楽と共に友や家族、恋人の心にいつまでも生き続けている。そして今年も球場に市船ソウルが鳴り響いた。彼の命は永遠だと感じた。2018/09/19

milk tea

35
大義くんのお母さんの朝日新聞「声」欄に投稿されたことがきっかけとなり、この本が誕生しました。生きた長さではないというけれど、若い方の死は本当に悲しみ深いものです。今年の甲子園が終わってからこの本に出会ったので、来夏はスタンドで流れる市船ソウル聴いてみたいと思います。いまどきこんなに素直で熱い若者がいたのだろうかと、涙が止まらなかったです。温かいものがいっぱい詰まった一冊です。2018/09/09

まゆみ

25
朝日新聞に掲載された記事から始まる実話を描いた物語。生ききった20歳の青年のために集まった総勢164人の1日だけのブラスバンド。母親が驚くほど、仲間が集まり音楽で見送られた息子の人生。映画も観ましたし、内容は分かっていただけに涙涙。ずっと涙。劇作家の方だからかな、淡々と出来事を描いた文章でしたが、そこにリアリティを感じました。彼が高校時代に作り上げた野球応援歌『市船soul』コロナでどうなるか分かりませんが、この夏の甲子園に出場が決まった千葉県市立船橋高校の試合で鳴り響いて欲しい。彼の音楽は生きている!2022/08/01

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