出版社内容情報
現役僧侶が描いた地獄と極楽の大人向け絵本
仏様の絵がうまく描けずに悩んでいた寺の小僧の前に、地蔵菩薩が現れ「人間の心の暗く恐ろしい面を見ていないからだ」と、八つの大地獄へ案内します。それぞれの大地獄には、十六の小地獄があって、生前の罪に応じてさまざまな責め苦が待っています。
地獄の奥深い世界をユーモラスな絵と文で説明し、とてもわかりやすい!
近年「地獄本」が人気を集めていますが、この本は現役僧侶が描いただけあって、地獄の恐さをおどろおどろしく表現するのではなく、もっと深いところで人間を見つめているのが魅力です。
「地獄と極楽は対極をなすようで、実は私たちの心の奥底の両極の姿なのだ」と言う著者の考えが心に響きます。
【編集担当からのおすすめ情報】
作者の諸橋精光氏は、真言宗豊山派千蔵院(新潟県長岡市)の僧侶。
ここまで地獄極楽の世界に踏み込み、わかりやすく描いた「地獄本」は無いと思います。
前作『般若心経絵本』(2005年初版)も、11刷57,000部のロングセラーとなっています。
・中有(ちゅうう)の旅
・等活(とうかつ)地獄
・黒縄(こくじょう)地獄
・衆合(しゅごう)地獄
・叫喚(きょうかん)地獄
・大叫喚(だいきょうかん)地獄
・焦熱(しょうねつ)地獄
・大焦熱(だいしょうねつ)地獄
・阿鼻(あび)地獄
・渇愛(かつあい)の火
・極楽(ごくらく)
「地獄の百面相」 山折哲雄(宗教学者)
あとがき
内容説明
60分で地獄めぐり。どうしたら極楽に行けるのか!?
目次
中有の旅
等活地獄
黒縄地獄
衆合地獄
叫喚地獄
大叫喚地獄
焦熱地獄
大焦熱地獄
阿鼻地獄
渇愛の火
極楽
地獄の百面相
著者等紹介
諸橋精光[モロハシセイコウ]
1954年、新潟県長岡市生まれ。創形美術学校造形科、大正大学仏教学部卒業。20代後半より仏教説話を中心とした絵本・超大型紙芝居の制作を始める。『ナムチンカラトラヤーヤーねことおしょうさま』で2001ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ出品。『えにかいたねこ』でボローニャ国際絵本原画展入選。第31回高橋五山賞、第29回正力松太郎賞、土屋文明記念館賞など数々の賞を受ける。現在も実家の千蔵院の住職として寺務のかたわら、絵本・紙芝居・絵画の制作を続けている
津田真一[ツダシンイチ]
1938年、東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学梵文学科卒業。ph.D.(A.N.U)、文学博士(東京大学)。財団法人東方研究会研究員、東方学院講師。前国際仏教学大学院大学教授。真言宗豊山派真福寺住職。同派勧学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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