ピエロの画家 魂の旅路

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093882910
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

屈しない魂の旅路

47年前、岐阜国体の選手に選ばれ、当地を訪れた福岡工業高校二年の少年は、ラグビーのスクラムの練習時に頸椎損傷。下半身は不随、両手にも麻痺が残る身となった。
不治の大怪我に、人生の希望を失いかけた少年を励ましたのは、たまたまニュージーランドから日本を訪れていたNZU(大学クラブ選抜)の選手達。病室を訪ねてくれた彼らの激励を境に、少年の気持ちは前を向き始める。幼い頃から好きだった絵でリハビリを開始した少年は、晩年のルノワールが麻痺した右手に包帯で絵筆を縛り、カンバスに向かう写真を見て奮起。また、サーカスで見たピエロの世界に感激して終生の画題に決める。本物のピエロの心を求めて、車椅子で世界中のサーカスを廻ることにもなるのだ。
不慮の怪我から46年目の年、彼は少年時代の自分を励ましてくれた恩人達に再会すべく、ニュージーランドに旅立ち、念願の再会を果たす。そして47年目の2012年、国体は全国を一巡して岐阜に戻ってきた。青春の苦い思い出の地・岐阜。しかし、そこはまた彼の人生を決めた地でもあり、数々の新たな出会いが待っていた。不慮の事故や病にも決してくじけない、永久に前向きな心を伝える物語。

【編集担当からのおすすめ情報】
・後書きと帯メッセージは、岡部氏の絵と生き方をこよなく愛する女優・吉行和子氏。独自の芸術的視点から、岡部氏の人生に照明を当てます。
・ピエロの愛好家はもとより、サーカスやシルク・ドゥ・ソレイユなどに興味のある方々にも、サーカスの影の主役・ピエロの名手達が総覧できる圧巻の読み物です。

目次

はじめに 岡部文明

●第一章 ラグビーへの憧れ
南半球の春
ラガーの友情
幼少の頃
感性の目覚め
善悪の教え
家庭の変化
スポーツ環境
幼心
原体験
旅芸人の友
手探りの中で
自然体を学ぶ
多感なとき
ラクビーへの目覚め
韓国との試合
燃え上がるとき
岐阜国体に向かう
大地に倒れる

●第二章 ピエロの画家への道
新しい文明
次へのステップ
壁を超えて
大きな出会い
ルノワールとの出会い
画家との出会い
サーカスのポスター

ピエロを訪ねる
ピエロのブリンコ
シルクハットのピエロ
東ドイツのピエロたち
良き伴侶との出会い

●第三章 ピエロを訪ねて
ピエロへの手紙
ピエロを訪ねてアメリカへ
ピエロのクラブ
ルー・ジャコブスを訪ねて
ヨーロッパのピエロたち
ピエロとバレリーナ
ロシアのサーカスとピエロ
猫とピエロ
偉大なるピエロ
国内から国外へ
パントマイムの巨匠
スイスのサーカス
青い芝生のテント小屋
道化師ピオ・ノック
モンテカルロサーカス
幻のサーカスは何処に
映画界の巨匠
フェリーニの魂
新しいポスター
巨匠を讃えたサーカス
ディミトリー日本公演
再びスイスへ
予期せぬ再会
宮廷の道化師の末裔
ピエロの自宅へ
ディミトリーの拠点
その後のアメリカ
新しいサーカスの立ち上げ
サーカスの町
サーカス博物館・美術館
ラスベガスへ
ラスベガスのピエロ
新しいサーカスの行方
衣裳デザイナーの誘い
再会の旅
道化師一家の跡継ぎ
サーカス芸人の末裔
小さな象とピエロ
小象の行進
その後の楽園
歓迎のピエロ一家
ピエロの回顧録
甦るピエロ
孫達の未来
ピエロの魂

●第四章 果てしなき旅の結実
絵本の中のピエロ
ピエロの誘い
ニュージーランドの夢
愛のメッセージ
思い続けた夢
飛び出たピエロ
四四年目の再会
歳月を越えて
目標のこだわり
友情を超えて
日記は語る
果てしなく続く旅
岐阜へ再び

おわりに「岡部文明さんの世界」吉行和子

内容説明

47年前、ラグビー選手として岐阜国体におもむいた少年は、スクラム練習中に大けがをし、失意のドン底に突き落とされた。しかし病床を、来日中のニュージーランド大学ラグビー選抜の選手らが見舞ったことで勇気づけられ、彼は画家の道を歩み始める。画題をピエロに定め、妻と二人世界中のピエロを訪ねて歩くうち、さまざまな感動が彼を訪れる。44年後、彼はニュージーランドで個展を開き、かつての恩人達と再会。そして47年目、国体が再び廻ってきた岐阜の地で記念の個展を開いた時、彼ははるかな未来で、希望のトライを決めていた!

目次

第1章 ラグビーへの憧れ(南半球の春;ラガーの友情 ほか)
第2章 ピエロの画家への道(新しい文明;次へのステップ ほか)
第3章 世界中のピエロを訪ねて(ピエロへの手紙;ピエロを訪ねてアメリカヘ ほか)
第4章 果てしなき旅の結実(絵本の中のピエロ;ピエロの誘い ほか)

著者等紹介

岡部文明[オカベブンメイ]
画家。1948年福岡県生まれ。1965年ラグビーで岐阜国体に出場するが、スクラム練習中に負傷。熟慮のすえ画家を志し、ピエロを終生の画題とする。ピエロを訪ねて世界を旅し、旧ソビエト各地、ニュージーランド・パタカ美術館などで個展を開催。2012年には思い出の地・岐阜県各務原市で個展。2013年、岐阜県芸術文化顕彰特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品