十代目金原亭馬生―噺と酒と江戸の粋

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十代目金原亭馬生―噺と酒と江戸の粋

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093878777
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0095

出版社内容情報

父・志ん生、弟・志ん朝に挟まれ、落ち着いた芸風のため語られることが少なかった、十代目馬生。しかし今、江戸落語最後の継承者と再評価されている。立川談志、娘・池波志乃、弟子たちが語り尽くす昭和の名人決定版。

内容説明

端正洒脱な芸風、酒を好んだ日常。志ん生を父に、志ん朝を弟とし―江戸の粋を伝えて早世した、昭和の名人の決定版評伝。多くを語らなかった名人の貴重なエッセイ、玄人はだしの絵や川柳も収録。

目次

1 酸いも甘いも金原亭馬生―金原亭馬生一門話その一(昭和四十年代)(雲助・馬生・朝馬)
2 何で師匠が好きかといえば―席亭から見た金原亭(新宿末廣亭・北村幾夫)
3 不思議の国、馬生家―父として子として(中尾彬・池波志乃)
4 教えの基本は「綺麗と汚い」―金原亭馬生一門話その二(昭和三十~四〇年代前半)(伯楽・今松・駒三)
5 亡くなった師匠に、さよならのチュー―金沢の馬生を語る(岡部三郎)
6 十八番はあえて作らず―馬生の主要演目鼎談(雲助・馬生・石井徹也)
7 あの夜の料簡―立川談志インタヴュー
8 先代馬生の亡くなった日―昭和五十七年九月十三日の池袋演芸場
終わりに―十代目金原亭馬生自筆エッセイ・川柳

著者等紹介

石井徹也[イシイテツヤ]
1956年、東京都港区生まれ。放送作家。早稲田大学落語研究会在籍中から『落語界』『落語』などに落語家評を執筆。81年から放送作家となり、『笑っていいとも!』『知ってるつもり?!』『もっと過激にパラダイス』などの構成を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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姉勤

33
「何でもいいんだよ(でも、どうでも良くはないんだよ)」なんと腑に落ちた言葉。音源でしか知らない自分ですが、馬生師匠の噺は胸にスッと入って来る落語です。父志ん生、弟志ん朝という、眩しい光に挟まれながらも、ふわっとした輝きを感じたのは、お弟子や編者による偲び話や、故談志師の馬生評と、亡くなった日の高座の秘話、そして馬生自身によるエッセイと句。人となりによるものと。高座を生で観たかったと思わずに居られません。しかし落語は続いて、イズムを受け継ぐ噺家さんは多いです。巻末のエッセイにありますが、落語はナマでどうぞ。2013/06/14

ワッツ

10
酒仙先代馬生の評伝。直弟子、娘の志乃、談志など馬生を語るに相応しい人ばかりで素晴らしい内容だった。弟子は案外馬生のことがわかっていないような感じがした。何で馬生が稽古をしなくなったかすらもわかっていない。最後の随筆にすら明記されているのに。それに比べ、娘の志乃の話は実に興味深く、この部分だけでもこの本の価値は高い。随分早死にだと思っていたが、読んでいる内にこれでも十分生きたのではないかという気がしてきた。最後の随筆も良かった。それにしても呑んでばかりだ。あとは生で聴ければ言うことなしだったのに。2012/11/07

qoop

4
弟子や友人知人の思い出語りを読むにつれ、モヤモヤしたモノばかり残る。池波志乃と中尾彬の話がそんなモヤモヤの一端を晴らしてくれるものの、結局聴かなきゃ判らない、落語は生の芸だ、ということが痛いほど伝わってくる。ああ馬生。聴いてみたかった。2010/06/04

べあべあ

3
馬生師匠の噺は、しみじみ良い、じんわりとくる、大好きな落語家さんの一人です。いろいろな側面が新たに知れて楽しかったです。特にお弟子さんの会談が面白かった。2022/06/19

hitsuji023

3
金原亭馬生について落語のCDを聞くことしか出来なかったので、その人となりを知る上でとても参考になった。どこか父の志ん生のような落語家になりそうだったのに早逝が惜しまれる。2019/08/16

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