怨霊になった天皇

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093878272
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0095

出版社内容情報

125代にわたる世界最古の王室、天皇家。御簾の奥で平穏に続いてきたように思われるが、実は権力闘争や政争、謀略など壮絶な人間ドラマが絶えなかった。暗殺、島流し、自殺、呪殺、憤死など非業の死を遂げた天皇は意外と多い。その中には「史上最恐の大魔王」と恐れられ崇徳天皇など「怨霊」になったと信じられた天皇が何人もいる。皇室、日本人はこれら怨霊を祀り鎮めて「神」にし、その霊力をこの世に活かそうと考えてきた。
ここに他国にはない、王家と国民の近しい関係、日本の国柄が見て取れる。明治天皇の玄孫である竹田氏が神話の時代から現代まで、崇徳天皇を中心に独特の視点で「天皇家の怨霊史」をひもとく。天皇は神にもなるが、怨霊にもなる!

《著者紹介》
◆竹田恒泰(たけだ・つねやす)昭和50(1975)年、旧皇族・竹田家に生まれる。  慶応義塾大学法学部法律学科卒。現在(財)ロングステイ財団専務理事、慶応義塾大学講師。  著書に『語られなかった皇族たちの真実』(小学館、平成17年度山本七平章受賞)、  『旧皇族が語る天皇の日本史』(PHP)など。北白河宮、明治天皇の玄孫。

内容説明

「史上最恐の大魔王」と恐れられた天皇がいた。ゆえに歴代天皇は民を守るため、祈りをささげてきた。怨霊になった天皇4人、皇族7人…旧皇族が語る「天皇の怨霊史」。

目次

序章 蘇る崇徳天皇の怨霊
第1章 悲運の天皇
第2章 憤死と怨霊
第3章 怨霊渦巻く平安京
第4章 生きながら天狗になった崇徳天皇
第5章 天下滅亡の呪い
第6章 魔王が生む魔王
終章 天皇怨霊史、終着へ

著者等紹介

竹田恒泰[タケダツネヤス]
昭和50年旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。平成10年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。憲法学・史学の研究に従事。作家。慶應義塾大学法学研究科講師(憲法学)、「憲法特殊講議」(天皇と憲法)を担当。平成18年に『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

64
著者は明治天皇の玄孫  生きながら天狗と化した崇徳院は大魔縁、死後天狗道に堕ちた人は大魔王;後鳥羽天皇、後醍醐天皇など  平安時代は生霊がたたると言われてたから。 生きてる本人と談判してもダメな物だろうか?2022/01/14

ユウユウ

39
やや感情に流れるところもあったかな。読み物として面白くよませていただきました。2015/12/18

31
崇徳天皇、菅原道真、平将門、彼らが怨霊と呼ばれるようになったのは、彼らを陥入れ権力の座から引きずり下ろし権力をその手中にした人間が、それが悪だと認識した時初めて怨霊になる。怨霊は死んだ人間が無念を飲んでなるのではなく、生き残った人間が怨霊にするのだということがよくわかる本だった。2021/09/21

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25
**日本史論**神話・天皇ネタの小説読解の為読了。『天皇は神にもなるが、怨霊にもなる!』そう述べるのは、著者ご自身が明治天皇の玄孫である竹田氏。ついに今宵、元皇族の手によって神話の時代から現代までの「天皇家の怨霊史」が紐解かれる!?(紹介文・他より)――この著者の書籍は史書として抜群の読み易さ、分かり易さ。しかしそれでも、同時に深い洞察と思い遣りが随所に窺えるところが個人的に魅力と感じています。 ⇒続き2013/08/08

アラレちゃん

23
崇徳院のことは高槁克彦さんの「蒼夜叉」を読んでいたので知ったはいたけど、ここまで詳しく分かりやすい本は他に無いと思った。そして、最後に書かれていた文章のやさしいこと。今だに怨霊扱いされていることに、崇徳院も早良親王も迷惑されていると思う。怨霊を作るのは、疚しい思いを持っている生者で、それは藤原氏だと言っていいと思う。道長も嫌いだが、不比等は最も嫌い!!藤原氏にがんじ絡めにされた時代の天皇家も被害者だ。2013/10/23

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