出版社内容情報
“カイシャの謎”を解明する面白知的探検本
なぜ真夏でもスーツを着てネクタイをしめるのか? なぜ社員運動会や宴会をしたがるのか? なぜ成果主義がうさんくさいのか?…etc.「会社って、なんだかくだらないナ」と思いませんか……会社はストレス主要発生源であると同時に、現代ビジネス文明社会最大のナゾだ。しかし、今まで会社の人類史的ルーツは不問にされてきた。気鋭の人類学者である著者は、面白Q&Aクイズと「カイシャ=人類文化集積体テーマパーク」へのタイムトラベルガイドにより、まさに目からウロコの“会社の正体”を解明する。一読するだけで、会社の呪縛が解け、社内ストレスが癒され、ハッピー会社生活の知恵が身に付く、不思議な知的探検の書。サラリーマン・OLばかりか、フリーターやニート君にも絶対お勧め!
カイシャ人類学のススメ
内容説明
いまやイチローもゴジラ松井も中田ヒデもカイシャ。国立大学、道路公団、郵便局もカイシャ化の途上。任侠道の組員なんてとっくに企業舎弟だし、昨今はボランティア団体や町内会のカイシャ化も流行中。れっきとした“社会主義国”中国すらモーレツ社員13億人を擁する巨大企業のごとし。…怒涛の「シャカイのカイシャ化」現象が、世界を覆い尽くそうとしている。いったい、なぜ?カイシャって、学校以上に教育熱心で、軍隊以上に戦闘遂行能力が高く、宗教以上に教祖がウヨウヨいて、秘密結社以上に忠誠心が強かったりする。それでいて、学校とも軍隊とも宗教とも違う。まるで化け物のように正体不明ではないか…。いったい、なぜ。
目次
まえがき カイシャの正体、知ってますか?
第1講 なぜカイシャのお偉方は司馬遼太郎が大好きなのか?
第2講 なぜカイシャの面接試験では、リクルートカットが求められるのか?
第3講 なぜカイシャは、いまだに新卒を採用しつづけるのか?
第4講 なぜカイシャ人は、不快きわまりない満員通勤電車にガマンできるのか?
第5講 なぜカイシャ人は、真夏でもスーツを着てネクタイをしめるのか?
第6講 なぜカイシャのボスは、社員運動会をしたり、家族にプレゼントしたがるのか?
第7講 なぜカイシャ人は、カイシャのために一生懸命になるのか?
第8講 なぜカイシャ人は、年功給だの成果主義だの、サラリーのルールをコロコロ変えるのか?
第9講 借金漬け日本…国家ごとカイシャ化すればリストラ(行財政改革)もうまくいく?
第10講 (あとがきに代えて)それでは、カイシャは永遠に不滅か?
著者等紹介
春日直樹[カスガナオキ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。1953年東京都生まれ。アデレード大学客員研究員、奈良大助教授などを経て1996年より現職。世界経済システムを文化深層から論じる、いま最も注目すべき新しい視点を持った文化人類学者。2001年サントリー学芸賞(社会風俗部門)を受賞した大作『太平洋のラスプーチン…ヴィチ・カンバニ運動の歴史人類学』(世界思想社)は、選考会で「10年に一度の労作」と絶賛された。専門家はだしの“余技”にミステリー評論があり、著書『ミステリイは誘う』(講談社)は平成15年度本格ミステリー評論大賞にノミネートされた
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感想・レビュー
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