出版社内容情報
18歳で上京、演劇少女の苦難と喝采の日々
1973年、山形県の片田舎から演劇好きの少女が東京に出て来ました。18歳の渡辺えり子です。掛け持ちのアルバイトをしながら舞台芸術学院、劇団青俳を経て、1978年、23歳の時「劇団2○○(にじゅうまる)」を結成しました。2年後、美輪明宏さんの助言で「劇団3○○(さんじゅうまる)」に改名、1997年、「若手の劇団員たちが求めるものと、私が表現したいものとにギャップがある」という理由で劇団を解散するまで渡辺えり子は20年の演劇活動をしました。「夜の影」「ゲゲゲのげ」('82年、岸田國士戯曲賞)、「瞼の女」('87年、紀伊國屋演劇賞)、「深夜特急」「ガーデン」など現実と幻想が入り交じり、時空を越えた舞台空間は若者たちに圧倒的人気を獲得しました。 ひとりの少女が、演劇に夢を託した20年間の軌跡は苦労と喝采とに彩られた感動的なドラマです。
内容説明
貧乏生活に耐えた修業時代、劇団の旗揚げから解散、さらに、死を覚悟した一人旅、「ロミオとジュリエット」のような恋愛時代など、18歳で上京した演劇少女、その半生を語る。人気劇団3○○、20年の苦難と喝釆の日々。
目次
第1章 山形から来た演劇少女(山形の民話が育んだ、私の物語世界;おまえ、なんで太ってるんだ ほか)
第2章 夢と3○○(脇役なんて、存在しない;心一つで、温かくなるのです! ほか)
第3章 華やかさの中の孤独(新生3○○のスタート;劇団は、もう家族じゃないのか ほか)
第4章 芝居が人生(忙しいのに頭は空っぽ;三年しか耐えられなかった劇団のない生活 ほか)