出版社内容情報
60年の安保の後、21歳で自死した岸上大作の愛、放浪の歌人・山崎方代ただ一度の恋、ハンセン病に苦しみながら愛を詠み続けた津田治子など10人の歌人たちの感動的人生を、歌人、道浦母都子さんが描くノンフィクション。
歌人・道浦母都子さんは、1981年現代歌人協会賞を受賞した『無援の抒情』でデビュー。この作品は、学園紛争の中で全共闘世代の若者がどう闘い、愛し、挫折していったかを等身大の視線で歌ったもので、読者に鮮烈な印象を与えました。 本書は、吉野秀雄、山崎方代、岸上大作、若山喜志子、津田治子ら10人の歌人を取り上げ、その愛と恋と別離とに照準を合わせ、それぞれの感動的な人生を描いたノンフィクションです。 夭逝した詩人・八木重吉夫人とみ子と運命的に再婚した吉野秀雄の愛、放浪の歌人・山崎方代のただ一度の恋、60年安保の後、21歳で自死した岸上大作の愛、ハンセン病に冒された津田治子の愛と死など、歌人たちの感動的な人生が綴られています。
内容説明
近代日本よりぬきの美しい恋うたがひびく中を、恋に殉じ、恋に生きた歌びとの人生が点滅する。恋の詞華集として手もとにおき、いつくしみたい本。歌人たちの鮮烈な恋と愛。
目次
第1章 吉野秀雄
第2章 山崎方代
第3章 岸上大作
第4章 大西民子
第5章 大原富枝
第6章 引野収・浜田陽子
第7章 若山喜志子
第8章 山川登美子
第9章 津田治子
著者等紹介
道浦母都子[ミチウラモトコ]
歌人。1947年、和歌山県生まれ。72年、早稲田大学文学部卒業。歌集『無援の抒情』で第25回現代歌人協会賞受賞
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