出版社内容情報
演劇用語を通して語られる人間喜劇エッセイ
皮肉と諧謔を駆使する不条理劇の第一人者が演劇用語に仮託して人間の面白さ、不思議さを語る。「アングラ」「どさまわり」「あごあし」「チラシ」「不条理劇」など75項目のエッセイから浮かび上がる人間の悲喜劇。
内容説明
演劇ファンも、嫌いな人もナンセンス語釈に一驚。75項目の演劇用語から浮かび上がる人間悲喜劇。
目次
色分け(アヴァンギャルド;アングラ ほか)
仕組み(ストーリー;プロット ほか)
表のこと(その他大勢;主役 ほか)
裏のこと(役者;演出家 ほか)
容れもの(ロビー;楽屋 ほか)
お客さん(客;笑い ほか)
幕開け(ポスター;チラシ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんがく
1
中高六年と演劇をやってた割に、演劇についての本とかあんまり読んだことがないなぁと思って、まずは読み易そうなのを選んでみました。辞典と銘打っているもの、演劇知らない人が真面目に読んで用語の意味を知るものとは違いますね。どちらかというと、著者の演劇論をわかりやすい言葉で書いたようなもの。著者の経験や演劇史などを交えながら、これからの演劇についてもユーモア交えながら書いていて良かったです。進化論を否定する文化圏では猿芝居をアダム芝居と呼ぶのかという件で笑いましたww2014/02/27
日和下駄
0
別役実は戯曲を書くのもうまいけれど、エッセイを書くのもうまいんだなと思った。さらさらと読めて、洒落もあって、勉強になるところもあって、普通に面白いし、良い本です。2015/12/09
ときお
0
9割出鱈目で1割が核心。というかそもそも演劇という行為自体が成立から現在の形から何から何までしっちゃかめっちゃかな営みだと気づかされる。2015/07/20
ぽん
0
これは面白い!2012/11/24
まねー
0
ためになった。2009/05/05