痴呆病棟

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093874045
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京近郊の老人病院・痴呆病棟を舞台に、理想的な医療を目指す院長や看護部長と個性豊な患者たちが繰り広げるユーモアとペーソス溢れる物語。医療小説の第一人者・江川晴だから描ける高齢化社会への応援歌。

 医療小説の第一人者・江川晴が綿密な取材をもとに書き下ろした渾身の力作。 ときどき痴呆の出る元眼科医の湯浅マキ(76歳)が、開業医である息子夫婦にドライブに誘われ、ウキウキ出かけた先は、なんと痴呆病棟だった……。何度も病院からの脱出を企てるが、看護師に見破られる。ときどきふつうの状態に戻るのを幸いに、看護師や入院患者たちの日々を観察し始める。彼女の目を通して、老人介護の果ての妻殺しで服役した不幸な老人、入院患者同士の結婚、毎朝行進する男性達などさまざまな生き様が活写される。高齢化社会を迎え、痴呆患者を抱える家族への応援歌。

内容説明

理想的な医療を目指す院長や看護部長と個性豊かな患者たちが繰り広げるユーモアとペーソス溢れる物語―。ときどき痴呆の出る元眼科医の湯浅マキ(76歳)が息子夫婦にドライブに誘われ、ウキウキ出かけてみたら、連れていかれたのは老人病院の痴呆病棟。何度も病院からの脱出を企てるが、看護師に見破られる。ときどきふつうの状態に戻るのを幸いに、看護師や入院患者たちの日々を観察し始めた彼女の目を通して痴呆病棟の内情が描かれる。

著者等紹介

江川晴[エガワハル]
1924年東京生まれ。45年慶応大学附属看護婦養成所卒業。慶応大学病院勤務を経て83年まで日本軽金属本社診療室勤務。80年『小児病棟』で第1回読売「女性ヒューマンドキュメンタリー」大賞優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょん

19
重くなりがちな痴呆を、あえて明るく書いてある。笑いとともに現実を見据えた感じがとても好感がもてた。2013/06/07

°。*chocco*。°

5
痴呆病棟という題名で重苦しい内容かと思いましたが、そうでもありませんでした。痴呆病棟は、まったく同じ場所にいながら、同じ世界に生きてはいない。みんなそれぞれの自分の好きな時代を生きている世界でした。権藤さんの話の部分は涙がでました…本当に戦後の激動の中今の時代を築き上げてきた老人の方に尊敬の念をもって接しようと思いました。桂田看護部長の仕事に対する姿勢に感激しました。どこの施設にもそんな志をもった方がみんなを率いていってほしいと思いました。2014/12/29

モルク

2
いつかは必ず迎える老後。家族との関係、お互いによかれと思ってやることでも、なかなかうまく伝わらない。自分が痴呆になりかかったら、このユートピアならはいってもいいかな。2013/06/03

ちょび

2
老人の痴呆を扱っているのだが、重過ぎず軽過ぎず上手くまとめてあると感じた。2012/10/07

ichi

2
まだら痴呆のおばあちゃんからみた病棟。 患者が第一な病院だと思った。 こんな病院に勤めたい思いました。2012/02/07

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