内容説明
喫煙者と非喫煙者は“共生”できるのか?―“受動喫煙からの自由”と“喫煙する自由”―タバコ規制の正当化根拠と個人の自由をいま哲学的に問い直す。
目次
喫煙はどこまで個人の自由か―喫煙の倫理学(喫煙と倫理学;喫煙は個人の自由であるため公共空間で規制はしないという主張;公共空間では規制し、私的空間でしか喫煙はできないという主張;私的空間でも公共空間でも禁煙すべきという主張)
喫煙しない自由からの闘争―喫煙規制問題を倫理学する(日本における喫煙規制の最前線;喫煙規制強化は倫理的に妥当か;喫煙規制強化に隠された倫理的問題)
医療経済学の立場から見た喫煙と喫煙対策(経済学から見たアディクション;健康被害の不確実性と個人の楽観性の違いを考慮したモデル;禁煙先延ばしのモデル化;個人内葛藤を考慮に入れたモデル;行動経済学の発展;アディクションの経済理論と喫煙対策)
ある喫煙者の反省文(喫煙の自由から病気へ;嫌煙権訴訟;危害原理と権利;公衆衛生の立場;喫煙をめぐる社会情勢の変化;喫煙者の現在)
ネオ・ピューリタニズムに抗して―喫煙の人生論と法哲学(前篇 我が“喫煙人生劇場”;後篇 喫煙者と非喫煙者の公正な共生のために)
著者等紹介
児玉聡[コダマサトシ]
京都大学大学院文学研究科准教授(倫理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- アダージュ