出版社内容情報
お受験詐欺を働いたお母様先生の理屈、牛丼屋の卵にキレた男、車内暴力の復讐がとんだ結末に……など、雑魚のような事件に潜む人間の愚かさ、悲しさを元検事の弁護士が厳しくも温かい視点で描く犯罪ノンフィクション。
お受験詐欺を働いたお母様先生の妙に説得力のある教育論、なんと投票率120パーセントのからくり、刑務所に戻りたいがために無銭飲食を犯し続けるおじさん、牛丼屋のタマゴにキレてとんでもない事件を起こした男などなど、日々ニュースとして流れない「雑魚みたいな事件」にこそ、人間の本性が現れる。検事出身の弁護士である著者が実体験に基づき、時に厳しく、時に温かい視点で罪を犯してしまう人間の愚かさ、悲しさをヒューマンなタッチで描く犯罪ノンフィクションです。
内容説明
お受験詐欺事件から牛丼屋襲撃男まで、日々のニュースに登場しないような“雑魚みたいな事件”に現れる人間の愚かさと悲しさ―。「事実は小説より…」を証明する検事出身の弁護士が描く犯罪ノンフィクション。
目次
第1章 だまし、だまされ(お母様先生ののなげき―お受験詐欺事件;死んだはずの女―保険金詐欺事件 ほか)
第2章 罪作りな人々(泣くオンナ男―パンティ恐喝未遂事件;布一重―強制わいせつ・チカン事件 ほか)
第3章 犯罪の裏に(造られた精神病者!?―愛娘無理心中殺人未遂事件;雨の日に挨拶―組長健康保険法違反事件 ほか)
第4章 罪と罰(柵の外―交通業過致死事件;シンデレラのスニーカー―警察犬ゼロ回答事件 ほか)
著者等紹介
今井秀智[イマイヒデノリ]
1960年新潟生まれ。司法試験に合格後、91年検事に任官。97年に退職して弁護士登録。現在、木村晋介法律事務所勤務
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