出版社内容情報
作家として、キリスト者として、人間の生き方を真摯に問い続ける三浦綾子。『氷点』から『銃口』までの作品を「愛」「生と死」「戦争」などのテーマで検証し、その本質と魅力を説き明かす本格評論集。
◆目 次◆◆◆
第一部 「作家」の誕生
第一章 「罪」と「赦し」の物語――『氷点』『続氷点』
1 罪とは何か―作家の原点
2 「氷点」―底知れぬ暗い穴
3 「再生」と「赦し」
第二章 「エゴイズム」の争闘――『積木の箱』『自我の構図』
1 「人間」としての証
2 「優しさ」の出会う「地獄」
3 「エゴイズム」の争闘
第二部 「生きること」と「愛」と
第一章 生きることの意味に向かって――『天北原野』『泥流地帯』『海嶺』
1 翻弄される「純愛―永遠の愛」
2 「自然」に抗する
3 「生―死」の超脱
第二章 「聖家族」を求めて――『残像』『石の森』『嵐吹く時も』
1 二つの「家族」
2 カインとアベル―『残像』とその周辺
3 「聖家族」への道
第三章 「裁き」と「自己犠牲」そして「愛」――『裁きの家』『塩狩峠』『ひつじが丘』
1 現実―その醜状
2 自己犠牲
3 「愛」のゆくえ
第三部 「戦争」と「歴史」
第一章 「戦争」を最大の悪として―
「愛」と「生きること」の意味
内容説明
『氷点』から『銃口』まで三浦綾子の人と文学をわかりやすく解き明かす待望の本格論稿。
目次
第1部 「作家」の誕生(「罪」と「赦し」の物語―『氷点』『続氷点』;「エゴイズム」の争闘―『積木の箱』『自我の構図』)
第2部 「生きること」と「愛」と(生きることの意味に向かって―『天北原野』『泥流地帯』『海嶺』;「聖家族」を求めて―『残像』『石の森』『嵐吹く時も』;「裁き」と「自己犠牲」そして「愛」―『裁きの家』『塩狩峠』『ひつじが丘』)
第3部 「戦争」と「歴史」(「戦争」を最大の悪として―『青い棘』『銃口』;「歴史」の中の女たち―『細川ガラシャ夫人』『千利休とその妻たち』)
第4部 作家の原風景(「もう一人の私」に向かって―自伝・評伝作家;キリスト教・短歌・北海道)