出版社内容情報
ピュア度100%! ハートフル青春小説
いみじ! 新入生、部活つくったってよ
県立菅原高校の入学式当日、同じクラスになった平尾安以加から「平安時代に興味ない?」と牧原栞は声をかけられた。「平安部を作りたい」という安以加の熱意に入部を決めるが、新部を創設するには5人の部員が必要だった。あと3人(泣)!!
クラスメートから上級生まで声をかけ、部員集めに奔走するが──
「平安部って、何やるの?」
《平安部員求む!》
わたしたちと一緒に平安の心を学びませんか?
◎平尾安以加(ひらお・あいか)
1年5組
平安時代大好き。
◎牧原 栞(まきはら・しおり)
1年5組
赤染衛門似
◎大日向大貴(おおひなた・だいき)
1年2組
中学まではサッカー部
◎明石すみれ(あかし・すみれ)
2年1組
元百人一首部の幽霊部員
◎光吉幸太郎(みつよし・こうたろう)
2年3組
元物理部 イケメン
【編集担当からのおすすめ情報】
「ほかに存在しない部活」を舞台にしましょうと誕生した平安部。
全国の書店員さんから、たくさんの反響をいただいています。
「入部希望!」という声も多数!
現状は5人の平安部ですが、6人目の部員を絶賛募集中です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
196
宮島 未奈、5作目です。主人公の平尾 安以加が、もっといみじなキャラかと思いきや、意外とまともで、想定内の平安部青春譚の佳作でした。続編もありそうな展開です。 https://www.shogakukan.co.jp/pr/heianbu/2025/04/27
さてさて
159
『わたしたちと一緒に平安の心を学びませんか?』そんな誘いの言葉の先に五人の部員で立ち上げた『平安部』の活動が描かれていくこの作品。そこには、宮島未奈さんらしい”青春物語”が描かれていました。顧問の藤原先生が良い味を醸し出してくれるこの作品。『「ヤバい」みたいな言葉』という『いみじ』という言葉で盛り上がる五人の個性溢れる面々が半年の活動の先にそれぞれの個性全開で物語を盛り上げてくれるこの作品。部活動をゼロから立ち上げ、活動していくというこれまでなかった”学園物語”の面白さで魅せてくれた素晴らしい作品でした。2025/04/16
昼寝ねこ
121
成瀬シリーズの宮島未奈さんの最新刊は高校部活物語。『平安部』というちょっとマイナーな部活だが平安時代や平安文化を深掘りするわけではないので気楽に読めるのがいい。登場人物がみんなイイヒトで成瀬みたいにカッ飛んだキャラも出て来ず、物語が高校の部活に終始するのでYAみたいな感じがしてしまう。蹴鞠が登場するあたりからは物語が動いて楽しい。宮島さんは今後もこの路線を続けるのだろうか?決して悪くはないが軽すぎて物足りないという印象が残る。才能ある方だと思うので次回作は焦らずテーマをじっくりと書き込んで欲しいと思う。2025/04/22
道楽モン
66
これは小説ではない。しかしながら、上等なラノベだ。4作目にして初の長編であり、作者は明確にエンタメ路線に照準を合わせた。本作には、従来の小説に欠かせない葛藤も、価値観の崩壊も、死との対峙も、哲学的思索も、理不尽な運命も、天晴なほどに書かれていない。ストーリーも着地点に向かって一直線であり、展開の妙や予期せぬ出来事なども見事に描かれていない。ここにあるのは、エンタメに徹し、同時代の読者と価値観を徹底的に共有し、人の善性を土台とした青春物語である。ラノベ読書の愉しみを求めるならば、その期待は裏切られない筈だ。2025/04/18
もぐもぐ
61
嫌な人が誰もいない平和な青春ドラマで楽しかったです。「平安部って何?」って思っちゃいますよね。でも読んでみると平安時代をネタにしても意外といろんな事が出来るんだなって。蹴鞠選手権が「マジいみじ」(笑)2025/04/18