オリオンは静かに詠う

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オリオンは静かに詠う

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093867429
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。

宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。

競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。

咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて……。

四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
競技かるたは金色に輝く未来を見つけてくれる。
――かるた永世クイーン・渡辺令恵さん推薦!

構想10年! ろう学校の生徒と共に、手話通訳のために競技かるた大会に出場した――という、ろう学校教師の新聞インタビュー記事から着想を得て生まれた本作は、著者の綿密な取材によるリアリティと、地元・宇都宮への想いもたっぷりと詰まったものになりました。

オリオン座のようにそれぞれの人生が輝くラストは、読者の心にいつまでも煌めきます。

内容説明

若草ろう学校高等部一年生の咲季は、偶然入ったカフェのオーナー・陽子の誘いで競技かるたに出会う。その魅力に惹かれ、ライバルでコーダのカナとしのぎを削るように。大会では、読手の「読み」を手話通訳してもらう必要がある。咲季の担任・映美の通訳は完璧だったが、大会後、突如通訳を降りると言い出して…。

著者等紹介

村崎なぎこ[ムラサキナギコ]
1971年栃木県生まれ、在住。食べ歩きブロガーのかたわら、夫のトマト農家を手伝う。2021年「百年厨房」で第三回「日本おいしい小説大賞」を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

56
宇都宮といえば餃子のイメージだが本作ではソーダまんじゅうが美味しそうだった(笑) 聴覚障害のある咲季とコーダのカナが競技かるたに出会って成長していく青春物語。宇都宮市で読手の声を手話通訳しながら競う大会が実際に行われていることに感銘した。聞こえないハンデを乗り越えて健常者と対等に戦うことの凄さを感じた。百人一首の奥深い面白さが描かれいるのも良かったが、何より咲季とカナの家族に対する深い愛情とそれに相反する悲嘆を抱え込んでいる様相が胸を打つ。今を春べと咲くやこの花2025/03/09

えみ

52
競技かるたに挑む咲季はろう学校高等部一年生。聴覚に障がいがあっても少しの工夫でハンデは補える。歌を聴いて札を取り合って競うことを楽しめる。まだ知らなかった音のある世界のその先に踏み出した彼女の挑戦。そこには数々の挫折と努力とライバルがいて…。家族、友人‥等、聴覚に障がいがある人と関係がある人々が百人一首に魅せられながら紡ぐオリオン。感覚を研ぎ澄まし、一首の歌を自らの手で奏でる喜び。熱い勝負。人生の中に「好き」をつくることがこんなにも強くなれることなのかと驚きを感じる以上に感動している。オリオンは眩く輝く!2025/02/14

かんらんしゃ🎡

48
齢取るとカルタが取れない。2戦目3戦目の札配置が脳内で書き換えられないのだ。骨も脆くなって突き指怖いし^^; 年寄り以上にこの聾あ者のハンディは厳しい。場の札は見なくても取れるが手話通訳を見上げながらの体勢じゃ動き出しが遅れる。タフな試合が読みどころではあるがもう一つ、障碍者に対しての世間の悪意ある声、見せかけのやさしさ、さらにひがみとも言える自身の鬱屈までが書き込まれている。意識的ではないが何となく距離を取ってた事にやましさを感じてしまった。 2025/04/15

泰然

31
青春群像はリアルタイムで進行する。競技かるたの世界に挑戦する宇都宮のろう学校生徒・咲季の奮戦記になるかと思いきや、カットバック演出と憎い伏線改修でタイトル通り星座の宇宙神話的な心模様と日本の風情美が交錯する。単に障害者文学ではない世代を超えた心のありかたとしての青春、女子高校生の成長、過去の影を乗り越える大人の心情、繊細で豊穣な「当地情景」が優しく織りなされる。競技者、詠の読み手、手話通訳者、ライバルの物語での手話が内幕から外の世界へと出るとき、人の「好き」を信じる力は壁を壊す普遍の賜物であることを悟る。2025/03/20

よっち

31
宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴で他者とのコミュニケーションを避けがちだった彼女が、競技かるたと出会う青春小説。競技かるたの読手でもあるカフェオーナー陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季が、因縁の相手で陽子の姪でもあるカナとライバル関係になっていく物語は、2人に加えてオーナー陽子や咲季の担任で手話通訳も務める映美とそれぞれの視点から背景も掘り下げられていって、競技かるたに対する想いにハンデがあるがゆえの繊細で複雑な心情も絡めながらの熱い勝負と彼女たちの成長はなかなか良かったですね。2025/03/11

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