人質の法廷

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人質の法廷

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  • サイズ 46判/ページ数 608p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093867153
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

法治国家の欺瞞を暴くリーガルサスペンス!

駆け出し弁護士・川村志鶴のもとへ、突如、当番弁護の要請が入った。荒川河川敷で起こった女子中学生連続死体遺棄事件――遺体には証拠隠滅のため漂白剤がまかれ、冷酷な犯人像が推測された。容疑者には被害者の中学校に侵入し、逮捕された過去があったが、断じて犯行には関与していないと志鶴に訴える。警察による自白強要が疑われた。

志鶴が刑事司法を志した背景には、高校時代の友人のバイク事故死がある。自動車運転過失致死と処理されたが、彼女は冤罪を疑っている。そんな過去を持つ志鶴は、依頼人の潔白を晴らすため奔走する。

そこに立ちはだかるのは起訴有罪率が99・9%という現実だった。逮捕イコール犯人という世間の目。「人質司法」とも称される長時間勾留で有利に捜査を進めようとする警察・検察。共同弁護を務める先輩すら有罪前提の弁護方針を説き始めるなか、孤立無援の志鶴は依頼人を救い出すことはできるのか――?

構想・取材期間8年に及ぶ超弩級リーガルサスペンス。

【編集担当からのおすすめ情報】
国家が犯す最大の犯罪である冤罪――その絶望と向き合う個人の闘いを、圧倒的リアリティをもって描き切った本作品に、各界から称賛の声が寄せられています。

この国の刑事司法に「正義」はあるのか。それを知りたくて、一気に読みました――村木厚子(元厚生労働事務次官)

自由と民主主義と法の支配を標榜する「近代国家」日本には「人質司法」という名の迷宮が潜んでいる。ときに市井の民が予期せずにこの迷宮に囚われる。われわれ刑事弁護人は、迷宮に落ち込み、出口を求めて奔走する人々の伴走者である。里見蘭はこの伴走者の苦悩と矜持をリアルに描くことに成功した稀有な小説家である――高野隆(弁護士)

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本書は、アクセシビリティに配慮した本です。視覚障害・肢体不自由などの理由で必要とされる方に、本書のテキストデータを提供いたします。
本書巻末よりお申し込みください。
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内容説明

駆け出し弁護士・川村志鶴のもとへ、当番弁護の要請が入った。荒川河川敷で起こった女子中学生連続死体遺棄事件―遺体には証拠隠滅のため漂白剤がまかれ、冷酷な犯人像が推測された。容疑者とされた男には被害者の中学校に侵入し、逮捕された過去があったが、断じて犯行には関与していないと志鶴に訴える。奔走する志鶴に立ちはだかるのは、起訴有罪率99.9パーセントという現実だった。共同弁護を務める先輩すら有罪前提の弁護方針を説き始めるなか、依頼人を救い出すことはできるのか―?

著者等紹介

里見蘭[サトミラン]
1969年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集プロダクション所属のライターを経て作家デビュー。2008年、『彼女の知らない彼女』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。漫画のノベライズや原作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

176
ふぅ。程よい疲労感と読み切った充足感に包まれる。そして、思う。怖いと。こうして冤罪が出来るのね。私は多くの警察官を信じている。が、もし私や我が子が被疑者とされたら、パニック状態だろうことは想像に難くなく、そのまま裁かれそうだ(泣)この国の司法や報道姿勢に一撃を与えるか?本作は弁護士・志鶴の頑張りや、被害者参加人の陳述に心が熱くなる。2段組600ページ初めの数章でリタイアかと思ったが、なんの!その後はグイグイ引き込まれ圧巻。ただ、上下2巻だと持ちやすかったかな(汗)それにしてもアイツに罰が当たりますように。2025/01/15

hiace9000

167
読み応えの重厚感・充実感で他に比肩するものなき超弩級リーガルサスペンス。「人質法廷」と揶揄される日本の司法・警察・検察一体となった悪しき実態。推定有罪で容疑者を晒すマスコミ報道、そしてそれを鵜吞みにする大衆心理―。刑事弁護人の岩盤に爪を立てるが如き苦闘と苦悩、不撓不屈の信念と誇り高き矜持、それに裏打ちされた巧みな心理戦を展開する法廷闘争。読み手を作品世界線に完全遷移させ激しく感情を揺さぶり続ける600頁。リアルで緻密極まる刑事司法の生々しい過程の描写。力とは!人権とは!―。描くのは「正義の真意」である。 2025/02/04

ちょろこ

146
圧巻の一冊。女子中学生連続死体遺棄事件で容疑者とされた依頼人の潔白を晴らす女性弁護士の苦しい闘いを描きこの国の司法にメスを入れた作品。どんどん読ませる筆力と展開は圧巻の一言。嫌悪感、憤り、共感、涙と次々と押し寄せる感情で忙しかった。"人質司法"とされる長期勾留はまるで被疑者→被告人→冤罪へと敷かれた一本のレール。歪んだ正義で成り立つこの国の司法に幻滅する傍ら、国民はいかに報道の全てを信じ先入観を植え付けられているかを感じた。無実を証明する武器は言葉のみ。心を揺さぶる法廷劇に涙が滲む。読む価値を感じる良作。2024/11/26

ma-bo

126
2段組、600pを超える分厚さに怯みそうになったが一気読みのリーガルサスペンスだった。自白強要。「人質司法」とも称される長時間勾留による取り調べ。逮捕=犯人という世間の目。新人弁護士川村志鶴は当番弁護士として女子中学生連続死体遺棄事件の要請を受ける。容疑者は犯行には決して関与していないと訴える。志鶴達が警察、検察と対峙する中で実際に起こった過去の冤罪事件が生まれる環境、理由が理解できる。ラスト200ページ近くにもわたる法廷シーンは圧巻。2024/10/27

はにこ

102
長い戦いだった。冤罪を覆すのってこんなに難しいんだなぁ。科学が進歩して正確性が高まっているのかと思っていたんだけど、警察の捜査方針によって都合の良いように解釈されてしまう。危険なことだ。自白してしまったからなおのこと事態は悪くなっているけど、あんなに圧迫されたら耐えられないよね。裁判は見たことないけど、めちゃリアリティあると思った。2025/01/08

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