出版社内容情報
心がふるえる青春(恋愛)小説が生まれた。
近未来を舞台にした全く新しい青春(恋愛)小説が誕生した!
22世紀になって科学技術は東京だけに一極集中している。
ここ軽井沢では通信機器は使用不能。
私が通う高校に東京から転校生(未来人?)がやってきた。
恋をまだ知らない私は彼に言った。
「私と恋をするんでしょう? それは、一緒に戦うってことだよ!」
「人の中には、白く光る星のようなものがあって、
みんなそれを守っているのだと、そのことを信じられたら、
愛も友情も決意も一人きりの誇りも
すべてがその星からあふれた光だと思えるから。
なんだって、できる。きみの目を、私として、見つめていられる。」
……あとがきより
【編集担当からのおすすめ情報】
「恋をする」って、一体どういうこと?
「好き」って、つまりどういう状態?
近未来を舞台に、「恋」を哲学し、その正体に迫っていくような青春(恋愛)小説。
最果タヒ氏が紡ぐ一文一文に、心がふるえます。
西村ツチカさんのキュートなイラストにもご注目ください。
内容説明
私と恋をするんでしょう?それは、一緒に戦うってことだよ!22世紀になって科学技術は東京だけに一極集中している。ここ軽井沢では通信機器は使用不能。私が通う高校に東京から転校生(未来人?)がやってきた。近未来を舞台に新しい青春(恋愛)小説が誕生した!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
最果 タヒ、2作目です。22世紀未来の青春哲学恋愛譚ですが、何故か昭和の香りがします。22世紀になると、今以上に恋愛のハードルが、上がるのかも知れません。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093867092025/05/25
ネギっ子gen
54
【表情が信用できないから私は永遠にその答えを手に入れられない。人は、言葉でも嘘をつくし】太宰の『女生徒』が現代(ってゆうか近未来)に蘇る!<いつ、他の子とおんなじだなあ、と彼に幻滅されるのか、そのことがとても怖いけれど、都合が良くて、嬉しかった。私もあなたも大して相手を好きじゃないのに特別になっている。私が夢見た恋はこれだったんだな。体をギュッと丸めると、膝が鼻に触れた。そのまま膝が顔を通り過ぎて、私の内側に入っていき、どんどん私は小さく小さく丸まって、質量のない点になればいいのにな>に、強く強く共鳴!⇒2025/07/31
水色系
25
以下引用。みんなすごいな、人が死んでしまったときとか、すぐ泣いていて、いつもすごいなって思うの。すぐ本気で悲しむでしょ。私は本当に、ずっと時間が経ってからその人が好きだったお菓子を食べたりしたときに思い出して、泣いたりする。(P193) 本題関係ないかもだけどすごくわかる。あとから思い返せばこうだったみたいなことが非常に多い、人生。2025/07/30
いちろく
24
著者名と、東京以外は衰退した22世紀を舞台にした物語と知り手にした一冊。東京からの転校初日に告白をすべて受け入れる23股の早見くんの設定には唖然としたが、読み進めると近未来的なSF要素よりも、著者が描く携帯電話すらなかった頃のような青春モノという感覚。結局のところ、最果タヒ氏が紡ぐコトバを追って読み終えていたというのが、ホントのところ。 2025/06/27
えつ
15
うぉぉぉおおおぉ…なかなか理解するのが難しい世界観だった…さすがだ、タヒさん。恋愛かと思ったらSFで、一気に理解不能に。わたしがSF苦手だからより分からなかったと思う。途中までの雰囲気は結構好きだったんだよ。ラストになるにつれ、ちょっとなに読んでるか…ってなってしまっただけで…。タヒさんは詩集のほうが楽しめるかも。2025/07/12