完全なる白銀

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完全なる白銀

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093866729
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

山岳×青春×ミステリ、最大級の感動作

写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。シーラと北米最高峰デナリに挑むためだ。
緑里とシーラの旧友、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。リタとシーラの故郷、サウニケは北極海に面した小さな島だが、90年代後半から地球温暖化の影響で海に浸食されている。このままでは島は海に沈む――そんな故郷の危機を世界に知らしめる。それがリタが登山家として名を上げようとした理由だった。だがリタは冬季デナリ単独行に挑み、下山途中に消息を絶ってしまう。頂上から「完全なる白銀」を見た――という言葉を残して。
行方不明となったあと、リタの言動を疑ったマスコミは彼女を<冬の女王>ではなく<詐称の女王>と書き立てた。緑里とシーラは、リタが登頂した証を求めるべくデナリに挑むことに。だが世界最難関の山への登攀は、一筋縄にはいかない。ブリザード、霧、荷物の遺失、高度障害……二人の信頼関係も揺らぐ。さまざまな困難を乗り越え、北米大陸で最も高い地へ手を伸ばす緑里。その先に見えたものとは。
極限の高地だけでなく、社会でも闘う女性たちを描きだす、気鋭の著者の新境地。


【編集担当からのおすすめ情報】
発売前から推薦の声、続々!
「山岳小説の新しい傑作がここに出現した。
読者よ、岩井圭也に瞠目せよ!」――夢枕 獏
「タイムリーなのに普遍的。
理知的なのにエモーショナル。」――恩田 陸

内容説明

命を賭して、彼女の正義を証明する。山岳小説の新たな傑作!

著者等紹介

岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ、大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年、『永遠についての証明』で第九回野性時代フロンティア文学賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

182
アラスカ、真冬のデナリ。襲いくる酷寒の強風に息詰まる臨場感。正に圧巻の山岳小説ここに。故郷の島を温暖化から守る崇高な信念に殉じたリタ、親友への揺るがぬ信義を貫くシーラ、そして写真美の飽くなき希求に生きる緑里。三人に共通するのは不透明な自己と純粋なる理想との葛藤と相剋だ。それは冬山登高に見る"隣り合わせの生死"とも似る。息絶え絶えの「生」の真横で、虎視眈々とそれを見つめ息づく冷酷な「死」の手招き。光と闇、真と偽、永遠と一瞬、-50℃の極寒と灼けつく情熱。連続する峻厳な対比は、読み手を「完全なる白銀」へ誘う。2023/06/02

いつでも母さん

176
「どうして、そこまでして山に登るのかね」北米最高峰デナリで遭難した登山家・リタの母親の言葉だ。登山したことの無い者には決して分かり得ないものがあるのだろうな。ましてや冬山登山だ。命を賭けて挑むのだ。リタとシーラそして、日本人カメラマン・緑里、三人の生き様・・冬山の厳しい登山の描写に体が凍りそうだ。が、内にある熾火は消えず、負けない。リタの為にシーラと緑里の『完全なる白銀』の証明がそこにあるのだ。ふぅ・・最後まで滑落せずに読み切ったが、私は登山なんて大嫌いだ!(汗)岩井さんの新作を面白く読んだ。2023/03/16

のぶ

151
久々に面白い山岳小説を堪能した。主人公は写真家の藤谷緑里。彼女はアラスカに向かっていた。目的は親友のシーラと北米最高峰デナリに挑むため。そこには旧友のリタの存在があった。リタは冬のデナリの登頂を達成したが下山時に消息を絶ち、その登頂の事実を疑われていた。その疑いを晴らすために山頂を目指す必要があった。物語はこのリタの登頂の謎を軸に展開するが、実際に緑里たちがデナリに挑む迫力は想像を絶するものだった。自然の厳しさに登頂を目指す執念がうまく混ざり合って、優れた冒険ミステリーに仕上がっていた。2023/03/06

モルク

137
女性登山家リタが北米最高峰デナリの単独冬山登山に挑み、登頂を果たしたものの消息を絶った。単独であったため登頂の証拠に乏しく「詐称の女王」と言われたことに、彼女の親友妹分のシーラと写真家緑里がリタの残した「完全なる白銀」を求めて汚名をはらすため冬のデナリに登る。単なる登山ものではなく地球温暖化、環境、ジェンダーそして民族等の社会問題も投げ掛ける。デナリはあの植村直己さんも下山途中で消息を絶ったマッキンリーのことなのね。凍てつく白い世界に心も吸い込まれた。2023/07/04

タイ子

133
山岳小説は好きで何作か読んだが、女性が主人公の作品は初めてかもしれない。「何故、山に登る?」この問いは本格的な登山経験者以外は誰でも感じることで、今作も初めはそれを思いながら読んでいく。アラスカのデナリで消息を絶った友人が登山成功で世界に訴えたかった地球温暖化が及ぼす危機。だが、彼女に不穏な噂が出たため払拭しようと友人2人がデナリ登頂を目指す物語。シーラと緑里が目指す冬のデナリ登頂の過酷さ。命の危険を感じながらその都度2人の絆が深まっていく様がいい。何故、山に登る?の問いに本作ならではの答えが待っている。2023/04/13

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