十の輪をくぐる

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  • サイズ 46判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093865982
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

2021年へ!時代を貫く親子三代の物語 スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は・・・・・・東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく。 51年前――。紡績工場で女工として働いていた万津子は、19歳で三井鉱山の職員と結婚。夫の暴力と子育ての難しさに悩んでいたが、幼い息子が起こしたある事件をきっかけに、家や近隣での居場所を失う。そんな彼女が、故郷を捨て、上京したのはなぜだったのか。 泰介は万津子の部屋で見つけた新聞記事を頼りに、母の「秘密」を探り始める。それは同時に、泰介が日頃感じている「生きづらさ」にもつながっていて――。 1964年と2020年、東京五輪の時代を生きる親子の姿を三代にわたって描いた感動作!前作『あの日の交換日記』が大好評!!いま最も注目を集める若手作家・辻堂ゆめの新境地となる圧巻の大河小説!! 【編集担当からのおすすめ情報】 今作は、半分は母・万津子が青春時代を過ごした1950年代、60年代を舞台にしています。紡績工場の女工たちの過酷な労働や、炭鉱で働く男性たち、夫から虐げられる女性の日常が、鮮やかに、ときに生々しく描かれていきます。 万津子が話す大牟田弁は、著者の大牟田出身のお祖母様が監修してくださったとのこと。さらに当時のことをたくさん取材したという当時の背景描写も相まって、20代の著者が書いたとは思えないリアルさには、どこか懐かしさすら感じられるほどです。 景色も価値観も、めまぐるしい速度で変化していく東京。女性の社会進出や、LGBTQ、人種問題など、個性の在り方、捉え方は、日々アップデートされていきます。この作品は、時代とともに変化する生き方の指針にもなる傑作だと思っています。(このあたりはネタバレになってしまうので、ぜひ、読んでお確かめください!) 2020年の東京オリンピックは幻の中に消えてしまいました。明るい未来を2021年に託し、この作品を送り出したいと思います。 辻堂さんがひときわ力を入れて書かれた今作が、さらに次の世代へと読み継がれる作品になりますように。祈りを込めて編集しました。ぜひ、お手にお取りください

内容説明

スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は…東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく―。

著者等紹介

辻堂ゆめ[ツジドウユメ]
1992年神奈川県生まれ。東京大学卒。第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞し『いなくなった私へ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

521
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介されたので、読みました。辻堂 ゆめ、2作目です。単純なオリンピック・スポーツ小説かと思いきや、三世代東京五輪家族物語の感涙作・秀作でした。昨年読んでいたら2020年のBEST20だったのに、惜しかったです。体操の内村 航平の発言「『できない』じゃなくて『どうやったらできるか』をみんなで考えて、どうにかできるように」という観点、強い意志でTOKYO2020を今年是非開催いただきたい。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093865982021/01/02

さてさて

430
『東洋の魔女』が活躍した1964年の東京オリンピックの時代を生き抜き、それから56年の年月が経った2020年の東京オリンピックへ向けて世の中がうごき出した中に『認知症』となり、『私は…東洋の魔女』と呟いた万津子とその息子・泰介が交互に視点の主を務めるこの作品。そこには、1964年の東京オリンピックで正式種目となったバレーボールが繋ぐ二つの時代の物語がパラレルに描かれていました。「十の輪をくぐる」という絶妙な書名と、作品世界を見事に表す表紙など、隅々までとてもよく練りあげられた素晴らしい作品だと思いました。2023/03/11

ウッディ

351
認知症の母を抱え、不本意な部署に配属された泰介は、家庭でも職場でも愚痴と不満ばかり。そんな時、母の口から「東洋の魔女」というつぶやきが・・。2回の東京五輪の時期を行き来しながら、母が隠してきた真実と、泰介にバレーボールをやらせた理由が明らかになる。努力もせず、自分勝手な不平を周囲にぶつける泰介を受け入れられずに前半は苦痛だったが、母、妻、娘の深い愛情に支えられ、自分の病気と向き合い、立ち直っていく後半は、感動的で涙が止まらなかった。生きるための多くの示唆を与えてくれたこの本に出会えて、本当に良かった。2021/08/14

しんたろー

328
認知症の母を抱え、窓際で鬱屈としている泰介の2019~20年の視点、その母・万津子の10~20代の1960年代の視点、東京オリンピックを迎える新旧の時代を交互に描いた物語は泰介の狼藉にイライラ、万津子の不遇にハラハラ「本作は合わないかなぁ」と不安になりながら読み進めた。泰介の娘・萌子と妻・由佳子が救いになる存在で「泰介、こんな素敵な妻子がいるのに、何やってるんだ!」と怒りさえ感じたが、年齢が近い同じ窓際族として切ない共感も抱く。終盤の真相と心情が絡んだ展開に唸り、母の想いの深さが沁みる…辻堂さん、お見事!2021/05/11

ALATA

280
「私は…東洋の魔女」「泰介には、秘密」ミステリー?最初の印象と違って家族の、子を想う温かいお話でした。家庭内暴力、認知症、ADHDと重いテーマに躊躇するも二つのオリンピックに渡る母親の愛情が溢れていて最後はウルッと。祖母の見舞いの帰り道、娘と歩く泰介。知らない間に成長するわが子の姿、言葉を素直に受け入れる。なんかイイなぁ★5※子育ては皆でするもので、任せっきりだった自分は大いに反省するところ。両親にも妻にも感謝😊2022/06/01

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