出版社内容情報
和田竜氏絶賛、驚異の新人デビュー作
将軍家の駕籠担ぎ・御駕籠之者組に席を置く明楽久兵衛は、剣の腕は一級品。だが、深川の唄い手・愛乃の大首絵を蒐集し、江戸の下水を隅まで熟知する「へんぶつ」ぶりを発揮して、周囲からは「大供」呼ばわりされて侮られていた。
そんなある日、愛乃の急死を知ったことから、物語は動き出す。気づけば、郡上一揆の箱訴を巡り、幕閣、果ては暗愚と呼ばれる九代将軍・家重まで巻き込んだ巨大な渦の中に、久兵衛は巻き込まれていた。
内容説明
九代将軍家重の御駕籠之者組に籍を置く明楽久兵衛は、剣の腕は一級品。だが、深川の人気芸者・愛乃の大首絵を蒐集し、江戸の町の下水を熟知する「へんぶつ」ぶりを発揮して、周囲からは「大供」呼ばわりされていた。そんなある日、愛乃の急死を知ったことから事態は急変。気がつけば、幕閣たちに追われる身になっていた。冴えない男がやらかした、前代未聞の逃走劇。
著者等紹介
亀泉きょう[カメイズミキョウ]
1984年京都市生まれ。『へんぶつ侍、江戸を走る』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
18
★★ 設定は悪くないけど少しも面白くなかった。構成が悪いのかな、良く分からない。2020/11/09
onasu
18
江戸中期の宝暦年間、言語不明瞭で暗愚とされた9代将軍の家重と唯一その言葉を解する側用人の大岡忠光は、幕府(財政)建て直しの一つとして、近江郡上の一揆対処を周到に準備してきたが、その大詰めは妙な男が担うことになった。 将軍の駕籠を担ぐ微禄の御家人、明楽久兵衛(アケラキュウベエ)は、剣の腕は立つが、謂わばオタクで、以前は下水巡り、今は芸者の音曲を聞きに深川に通うのが楽しみで他のことは…。 後に田沼意次が表舞台に登るには、こういう前段があったというのは新鮮。後半の活劇もおもしろく、楽しんでこられました。2020/09/30
fuku3
15
2020年10月18日読了。亀泉きょう氏初読み。デビュー作。明楽九兵衛は将軍様の御駕籠之番を勤める下級武士で人気芸者の愛乃に熱を上げている!今で言うアイドルオタクである!その愛乃が毒を盛られて殺された!九兵衛と上司の範太郎が謎を追う‼︎幕府も揺るがす大事件と繋がる…。プロット、展開、構成、謎解きどれもとても良くできている。だが文章が読み辛い!もっと分かりやすく各キャラが立つ様な文章を書いて貰いたい!私の読解力不足かも知れませんが!将軍家重と側用人大岡忠光のくだりはもっと詳しく頁を割いて読みたかった‼︎2020/10/18
ひなぎく ゆうこ
5
★★★☆☆2023/03/10
Shoko
2
面白かったのですが、時々わかりにくかったり引っかかったりする表現があって止まっちゃいました。これがデビュー作だとのこと、今後に期待ですね。2020/11/27