赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865746
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

子をはぐくむのは血ではなく愛のつながり

1926年石巻で生まれた菊田昇は、母が経営する遊郭で幼少期を送り、遊女の悲哀を目の当たりにする。その後、東北大学医学部に進学。卒業後は、産婦人科医となり、望まぬ妊娠をした女性が子供を堕ろすことなく、子供を欲する夫婦の実子となるよう非合法な縁組みを始める。法を犯してでも小さな命を守ることを優先、多くの赤ちゃんの命を救うこととなる。ところが、その事実が新聞にスクープされ、世間を揺るがす事件に発展。
日本医師会からの処分、国会招致、家宅捜索など、幾多の試練にさらされ、それでも命を守るという信念を曲げることなく、国を相手に闘い続けた昇は、悲願の「特別養子縁組」制度を勝ち取った。
ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
一人の人間の勇気と信念で、法律を変えることができるということを教えてくれた物語。自分の人生を犠牲にしてまで、赤ちゃんの命を守りたいという思いに、何度も、涙がこみ上げる。「特別養子縁組」という言葉が世に浸透して久しい中、改めてこの法律が制定された奇跡と尊さを感じる。多くの人に手に取っていただきたい1冊です。

内容説明

一九二六年石巻に生を受けた菊田昇は、母が営む遊郭で育つ。東北大学医学部へ進み、産婦人科医となった昇は、小さな命を救うため―望まぬ妊娠をした女性と子供を望む夫婦の橋渡しを始める。それは法を犯すことでもあった。その事実が、新聞のスクープで明るみになり、世間を揺るがす事件に発展。日母からの除名処分、国会招致、家宅捜索など、幾多の試練が降りかかる中、国を相手に闘い続け、一九八七年「特別養子縁組制度」を勝ち取った。東北の地で小さな命を守り続けた信念の医師がいた。本年必読の書。

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977年東京生まれ。作家。『蛍の森』『砂漠の影絵』『世界で一番のクリスマス』などの小説の他、『絶対貧困―世界リアル貧困学講義』『遺体―震災、津波の果てに』『「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち』などのノンフィクションも数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikutan

91
特別養子縁組の法制度に貢献した産婦人科医、菊田昇。フィクションですが、実在した医師の人生が丁寧に描かれているので、ノンフィクションを読んでいるみたい。遊廓で育った昇は、望まぬ妊娠から悲惨な運命を辿った遊女たちに心を傷め、産婦人科医を目指す。産婦人科医になった彼は、出産の喜びにやりがいを感じる一方、望まぬ妊娠から中絶を余儀なくされ、命を繋げない小さな命を前に苦しみ、大きな決意をする。国や人を動かした彼の信念や情熱はもちろんですが、彼を支えた人たちにも心打たれた。特に陰で支え続けた妻の存在は大きいと感じた。2020/07/31

trazom

90
昭和40年代、社会に衝撃を与えた菊田昇医師の「赤ちゃんあっせん事件」を扱った小説。「法律より人命が尊い」が信念の菊田医師の行為は多くの支援者を得る一方で、人工中絶を収入源とする同業者・産婦人科医との戦いでもあった。自らの結婚式で神父から「永遠の愛を誓いますか」と問われて「永遠って何ですか」と議論を吹っ掛けたエピソードが、医師の不器用な性格を象徴している。しかし、そんな正義感が、中絶可能期間の短縮、特別養子縁組制度の創設につながってゆく。素朴な石巻弁の会話が女性たちの悲しさを浮き彫りにして、涙が止まらない。2020/06/21

itica

86
産み育てられない事情の赤ちゃんを、他の夫婦の子供として秘かに縁組みしていた菊田医師の行為は、確かに違法であったかもしれないが、人としては正しいと思う。その固い信念が人や国を動かし、やがては法の改正に至ったのだから。遊郭で育ち、遊女の悲しみや影の部分を見てきた菊池医師だからこそ、生きられる命をむやみに葬るのに耐えらなかったのだろう。面白いと言ったら語弊があるが、惹きつけられる感動的な話だった。 2020/07/17

ぶんこ

80
望まれずに産まれてくる命と、産まれることのない命の物語。最も驚いたのが産婦人科医院の大きな収入源が中絶だという事。不妊治療に長く通院していましたが、全く気づきませんでした。出産を待つ産婦さんと、ごく少数の不妊治療患者さんしか目に入っていなかったとは。様々な事情で中絶せざるを得ない人、大きく育ってしまうまで悩みを抱え続けて苦しんだ人。そんな中で産科医が密かに嬰児を・・・。最前線で色々な思いをため込んでいる医療関係者。菊田医師、看護師のたえ子さんはじめ、多くの人々への感謝の気持ちでいっぱいになりました。2020/09/07

62
母が営む遊郭で育ち、のちに産婦人科医となり特別養子縁組制度の確立に尽力した菊田昇氏の生涯を、実話を基にして書いた小説。序盤は菊田氏が医者を目指すきっかけとなる幼少期が綴られ、女郎として生きる女性たちの壮絶な生き様に、胸を締め付けられる思いだった。中絶への苦悩から、生まれた子を別の夫婦に託す斡旋を始めてからは、次々立ちはだかる壁にハラハラしながら一気に読んだ。何事も最初に始めるというのは大変なこと。当時は法律的には違法であり、問題も多くあったが、子の命を守るという信念を貫いた意志に感服した。2020/07/13

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