ゴーストアンドポリス GAP

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865593
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第1回警察小説大賞、満場一致の受賞作!

「聞いてると思うけどさ。俺たちはごんぞうだから。無駄な仕事はしないから。張り切ってガタガタ騒いだりしないでね」
ごんぞう――自主的窓際警官のこと。
神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、自主的窓際警官、いわゆる“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが……。
第1回警察小説大賞、選考委員満場一致の受賞作!

【編集担当からのおすすめ情報】
「アンチヒーロー的な主役が魅力。一番面白い作品になる可能性、すなわち伸び代がある書き手」――相場英雄氏

「いわゆる『ごんぞう』だけを集めた実験交番。この設定を上手く生かし、愉快で物悲しい人間味のあふれる警察小説に仕上がっている」――長岡弘樹氏

「読み進めれば読み進めるほど面白くなる。警察小説というテーマに、もっとも斬新な形でこたえた作品」――幾野克哉(小説誌「STORY BOX」編集長)

内容説明

東北大学法学部卒ながら、地方公務員採用で警察官となった桐野哲也。彼が仮配属となった神奈川県辻堂にある鳩裏交番は、一班の班長である小貫幸也を中心に“ごんぞう”ばかりが集まった交番で、緊急配備の連絡にさえ誰も反応しようとしない。県警幹部も扱いに手を焼く“ごんぞう”たちだが、「巡回」だけは大好きで、住民との世間話をきっかけに事件に首を突っ込んでゆく。そんな中、ホームレスばかりを狙った連続殺人事件が発生した。“ごんぞう”たちは真相に辿り着くのだが…。第1回警察小説大賞満場一致の受賞作!!

著者等紹介

佐野晶[サノアキラ]
東京都中野区生まれ。大学卒業後会社勤務を経て、映画ライターに。『そして父になる』『三度目の殺人』『アルキメデスの大戦』など映画のノベライズも手がける。2019年、『ゴーストアンドポリス―GAP』で第1回警察小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

198
第1回警察小説大賞受賞作。藤沢南署内の訳あり交番で職場実習することになった新人警官桐野。そこには、ごんぞう(やる気のない警官)が集められていた。美人副所長から、ダメな奴らの違法行為を見つけるように指示されるが、次第に真実が見えてくる。オカルト話はどうということもなく、怠慢メンバーたちによる市民に溶け込んだ情報収集力・観察力・判断力というギャップが印象に残ります。◯◯大賞の乱立に辟易はしますけど、警察小説を乱読する方には有益な読書になることでしょう。2020/04/12

タイ子

95
ごんぞうと呼ばれるいわくつきの交番に新人の桐野が配属になる。ごんぞうとはやる気のない警官を指す俗語。まぁ、誰もがゆるい、ゆるい。桐野に先輩警官たちをスパイして違法行為を報告するよう使命を与えるのが女性副署長。彼女の色気と出世話に惑わされすっかりその気になった桐野。交番のボス的な超美形警官の小貫とともに巡回するうち何やら見えてくる小貫の思惑。後半、腹立たしい事件の真相が見えてくる辺りは面白い。警察の裏側もチラ見させつつ市民のためにと働く警官の対比をサクサク読ませる作品。次は小貫が主人公で続編を読みたい。2020/04/02

さっこ

77
「毒警官」から流れてGAPを読んでみた。「ごんぞう」ばかり集まった交番へ配属された新人警官の桐野。正義のヒーロー的な警官は登場しないけれど、彼らの警察官の矜持は誰よりも私たち一般人に向けられている。軽い感じの警察小説でサクッと読めました。戸村に対して発情するくだりはいらない(笑)2022/03/19

えりこんぐ

63
『ごんぞう』と呼ばれる、出世から外れたやる気のない警察官。その交番に配属された新人の桐野が主人公なのだけど、この子のキャラがなんかとっ散らかってるんだよな。。高学歴のビビり、オカルト好き、美人副署長に発情..。サボりばかりのごんぞう集団が、意外に町の治安を守っていたり、連続殺人の真相に迫る。良くも悪くも映像向きなんだろうな。タイトルにゴースト..。そのGはごんぞうでないの?【積読1】2021/01/04

ナミのママ

62
第一回警察小説大賞受賞。1話目で読むのを辞めようと思いました。いわゆる刑事もの、事件ものを想像して読むとガッカリすると思います。わたしなりに一言でいうなら『ダメ警官が集まった交番を舞台にしたエンタメ小説』です。そう思って読めば軽く流し読みできます。この交番に働く警察官と地域の話です。知っている土地の、行ったことのある警察署が登場したから、まぁ最後まで読めたかなという感じです。ズシン、ヒリヒリを期待しなければ面白いのかもしれません。2020/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14835206
  • ご注意事項

最近チェックした商品