出版社内容情報
絶景の撮影スポットの駅が事件の舞台に!
一人暮らしの小菅信一郎が行方不明になっていると、マンションの管理人から連絡が入った。信一郎が購入した高級カメラは部屋にはなかったが、二回目に行くと何故かあった。息子の明が捜索願いを出した二日後、信一郎が自宅で遺体で発見された。カメラのデータには、北陸地方が写っていた。
5月に入り、信一郎が伊予灘線の下灘駅で撮影しているのを一緒だったという女性が現れた。その20代の女性、平川綾乃は3月下旬に、行方不明になった信一郎と駅に滞在していたのだ。下灘駅は、駅から見る夕陽が美しい所として、有名な撮影スポットだった。
信一郎は重度の緑内障で、1年以内に眼が見えなくなると医師に言われていた。
下灘駅を訪れた明は、そこで開かれる音楽会のメンバー、斉藤信一郎から父の話をきいた。その時、夜の海上に輝く宝石のように輝くものを撮影していたというのだ。それは、大型のクルーザーだった。
十津川の調べで、クルーザーの持ち主が興信所の経営者、坪内正明だということが判明した。信一郎の死に、坪内が絡んでいると推理した十津川だったが…。坪内は、十津川の捜査ミスを誘ってくる。果たして、事件の真相とは?
西村 京太郎[ニシムラ キョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
十津川警部の捜査ミスを煽る、容疑者のどす黒い策謀とは―。絶景スポットで、“海の宝石”を撮影した父は、なぜ殺されたのか。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年(昭和5年)東京生まれ。63年『歪んだ朝』でオール讀物推理小説新人賞受賞。65年『事件の核心』(後に『天使の傷痕』に改題)で江戸川乱歩賞受賞。78年にトラベルミステリーの先駆『寝台特急殺人事件』で爆発的人気を得て現在にいたる。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2005年には日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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