祝言島

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093864756
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「消された島」をめぐる超弩級イヤミス!

東京オリンピック前夜の1964(昭和39)年、小笠原諸島にあった「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山のアパートに避難した。しかし後年、祝言島は”なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。
2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている「十二月一日連続殺人事件」。無関係と思われる3人の共通点が「祝言島」だった。半世紀を経て、”消された島”の禍々しい歴史が暴かれる――!!!





【編集担当からのおすすめ情報】
メイ、珠里、ルビィ、百合――
4人の女たちを軸に進む、世にも恐ろしい「未解決事件スペシャル」の、はじまり、はじまり。
著者が「私史上最高のラストに着地した」と太鼓判を押す、イヤミスの新境地。
物語に呑み込まれぬよう、人物相関図を書きながらお読みください。

内容説明

2006年12月1日、東京で3人の人物が殺され、未解決となっている「12月1日連続殺人事件」。大学生のメイは、この事件を追うテレビ番組の制作会社でアルバイトをすることになる。無関係にみえる3人の被害者の共通点が“祝言島”だった。東京オリンピック前夜の1964年、小笠原諸島にある「祝言島」の火山が噴火し、生き残った島民は青山のアパートに避難した。しかし後年、祝言島は“なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説に。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。

著者等紹介

真梨幸子[マリユキコ]
1964年宮崎県生まれ。87年、多摩芸術学園映画科(現・多摩美術大学映像演劇学科)卒業。2005年、『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

529
雰囲気あってまずまずのめり込んで読めるが、ラストが味気なさすぎる気がする。真梨さんの作品はどれもこんな感じでラストが駆け足の説明調なのだろうか。この作品の感じだと、『祝言島』の映画の撮影背景や島での凄惨な過去なんかに読者の興味の方向は向くと思うのだが、そこはサラっとかわされてあまり興味湧かない方向で趣向を凝らされている。連続殺人事件の犯人当てよりも『祝言島』の事をみんな読みたいと思うのだが、作者は連続殺人の方に重点を置いちゃった感じ。その辺がチグハグになっちゃった、なんか惜しい一冊。2017/10/13

starbro

339
真梨幸子は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、横溝正史的なパラノイア・イヤミスでした。島の名前に拘っている割に謎が解明されなかったり、積み残しが結構あるので、もう少し書き込んでも良かったような気がします。作中ドキュメンタリー映画『祝言島』のデイレクターズカット版とプロデューサーカット版の2種類を観てみたいなぁ!2017/08/22

こうじ

255
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かったが、混乱した^_^後半になって、あれがこーなって、こうなったがあーなって複雑すぎたぁ〜^_^;さすが真梨さんですね!祝言島は、本当にあった島なのかなぁ?^_^日本は島国だから、地図にも載ってない島がありそうな気がする(*^_^*)2017/09/07

風眠

217
もやもやが止まらない。ラストで種明かしもされているけれど、もやもやが止まらない。むしろ増していく読後。結局、誰と誰が、誰なのっ?え?ラスボスはあの精神科医?もやもやするー!!参考資料Wikipediaって、巻末の記述までが物語なの?読んでいる途中から、違う人間なのに矛盾する一致点がある事は気になっていた。これは何かあると思い、付箋を貼りながら読んだ。そして本には大量の付箋が貼られた状態になり、それをもう一度見返す気力も無く、もやもやを引きずっている。「信じるか、信じないかは、あなた次第です」って事・・・?2017/10/01

ノンケ女医長

170
小説着想の見事さ。祝言島とは、確かに幸せに満ち溢れ、誰もが憧れを抱きそうな名前。実際は、保秘の徹底が何よりも優先されるような、かつ、あらゆる欲が凝縮され、ドロドロと煮詰まり尽くした島だなんて。栽培が一大産業となって巨額の富を生み、一方であらゆる不幸を背負う、家族の苦しみがとことん後世に連鎖していく。島で育った男性に惚れてしまった女性は、娘に散々、その父親の悪口を徹底的に叩きこむ。生きづらさを自覚して立ち直れなくなりそうなとき、出自を探求したくなる気持ちになるよね。同じような島は、複数実在すると私は思う。2023/02/26

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