蒼のファンファーレ

電子版価格
¥1,485
  • 電書あり

蒼のファンファーレ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093864725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

爽やかな涙を呼ぶスポーツエンタメ決定版!

「藻屑の漂流先」と揶揄されていた緑川厩舎のメンバー達。
廃業寸前だった彼らが、芦原瑞穂という女性騎手の真摯な姿勢と情熱で生まれ変わり、G1の桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。
場違いな超良血馬がやってくる。馬主はマスメディアでも有名な風水師。
何もかも謎めいている彼は、厩舎を立て直すきっかけとなった馬(フィッシュアイズ)との勝負を望んでくる。その狙いとは・・・・。
母との関係に揺れる誠、初めての恋愛感情に戸惑う瑞穂、昔の恋人と出会ってしまう光司・・・。
様々な出来事、思いを乗り越えて、再び心が一つになった厩舎のメンバー達。目指すのは、再び、G1。チャンピオンズカップ。
心に傷を抱えたはみ出し者たちが再び一丸となって臨む、大きな大きな夢の行方は・・・?


【編集担当からのおすすめ情報】
お待たせいたしました!愛すべき緑川厩舎のメンバーが戻ってきました。前編となる小説「風の向こうへ駆け抜けろ」は、馬好き、競馬好きの方々はもちろん、多くの方から応援していただいた一冊となりました。おかげさまで、この「蒼のファンファーレ」は、JRA発行の「優駿」誌上にて、13回連載させていただくことになり、好評を博しました。「この小説が大好きだったんです」という声をいまだにいただき、秋には「風の向こうへ駆け抜けろ」のNHKラジオドラマ化も決まりました。
現在大人気の藤田菜七子騎手も愛読者の一人。今回、この「蒼のファンファーレ」オビコメントと、同時文庫化する「風の向こうへ駆け抜けろ」巻末では「私にとって大切な小説」という特別寄稿をくださっています。
心に傷を抱えながらも前を向くはみ出し者達の絆と冒険を、どうぞご堪能ください。そして、一緒に闘い、笑い、涙してください。きっと明日を生きる勇気がわいてくるはずです。
どうぞよろしくお願いいたします。

内容説明

藻屑の漂流先と揶揄されていた廃業寸前の厩舎。芦原瑞穂という女性騎手の真摯な姿勢と情熱でメンバーが一つになり、大きな夢であるG1桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。場違いな超良血馬がやってくる。馬主はメディアでも有名な風水師。一体、なぜ…?そして、厩舎のメンバーに様々な事件が降りかかる。それらを乗り越えた彼らが再び一丸となって臨む、大きな大きな夢の行方は…?

著者等紹介

古内一絵[フルウチカズエ]
1966年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業。第五回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年「快晴フライング」(ポプラ社)でデビュー。「フラダン」は、第63回青少年読書感想文コンクール課題図書に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

200
まず、前作からの登場人物が活き活きしているのが嬉しい。そして、本作のゲスト的な存在・冴香、ワン、愛子も適材適所でイイ味を出している。話の展開も人間ドラマを絡めつつ快調に進んで、名馬のレース展開のように「先よし、中良し、仕舞い良し」で安定感ある運びで楽しめる。前作の感想にも書いたが、キャラもストーリーも定型通りに書かれているので、予定調和を嫌う人には向かないだろうが、爽やかな読後感を求める人には打って付け!次作は「ドバイで惨敗して人馬共に傷つくが、再起して有馬記念へ」という線でお願いします!(恋の行方も❤)2017/09/29

nobby

176
これは間違いなく爽快でドキドキして感動して駆け抜ける一冊。いろんな人馬達が様々な障壁や因縁を分かりやすく乗り越えるのに一喜一憂繰り返す度にジワリと目には涙が滲む…最後に迎えるクライマックスは手に汗握りながら、とにかく先が目に入らないように目線を右にひたすら集中しつつ思わず釣られて「うわぁああああああっ!!」と咆哮!競馬について血統や戦法など知識あって見ていただけの自分にとって、こんなにも泥臭くも熱い想いが勝負に込められているのを読むのは衝撃だった。個人的に気になるのはドバイよりラブちゃんの1勝だけど(笑)2019/05/09

🐾Yoko Omoto🐾

162
地方競馬の女性ジョッキーとして日々奮闘する瑞穂の新たな挑戦と、瑞穂を取り巻く厩舎メンバーや所属馬、そして他騎手たちそれぞれの、葛藤から現状打破へ向けての戦いの日々を熱く描いたシリーズ2作目。人間の横暴や裏切りに過度に敏感なフィッシュアイズと、騎手や他馬を馬鹿にするプライド高き良血馬ティエレン。二頭の馬が巻き起こす波乱にハラハラし、女性騎手たちの苦悩の現実に憤り、大きな夢に向かい人馬一体となっていく展開に盛り上がりながら、ラストの大一番からレース後にかけてはググッと感涙。チラつくロマンスにも次作切望の良作。2017/08/15

けんとまん1007

158
馬と人との関係。お互いに意志や思い・感情があり、体調もある中で、まさしく、どうやって人馬一体となることができるのか?馬は、優しく、力強く、賢いという印象を持っているが、うなづけるように思った。もちろん、勝者の周りには、数多くの敗れたものたちもいる。それでも、思いを持ちながら・・・だからこそ、次につながる。2017/09/15

yanae

119
古内さん新作と思って飛びついたら、シリーズの2作目でした。舞台は地方競馬。女性ジョッキーとして奮闘する主人公瑞穂。競馬の世界は女性蔑視が根強く残る。その中で青い目をもつフィッシュアイズ(魚目)とトップを目指すお話。前作を読んでいなくても十分楽しめた。前作はもっと女性だからっていじめられたのかしら?今作は主人公以外にも女性ジョッキーが活躍。さらに謎の風水師ワン氏が出てきたり、なんだかドラマ的な展開も。瑞穂もだけど、誠の成長もすごかったな。そちらの方が感動大きかった。古内さんの優しいお話でした。2017/08/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11959394
  • ご注意事項