出版社内容情報
北斎の春画と詞書きを読み解く超解釈小説集
稀代の天才浮世絵師・葛飾北斎が描き、「春画展」の目玉作品のひとつでもある名作艶本「喜能会之故真通」(きのえのこまつ)の図とその背後に書かれた詞書(登場人物のセリフとト書き)に着想を得るとともに、その全てを活かしつつ書き下ろした「超解釈」小説&カラー図版集。「北斎の春画には、びっしりと文字が書き込まれている。だが、現代人がそれを解読するのは難しい。車浮代さんは、そのテキストを”超釈”して、江戸時代人の肉声をわれわれに伝えてくれる。」(山下裕二・明治学院大学教授)。「喜能会之故真通」上中下全巻の絢爛豪華なカラー図版を収録するとともに、北斎が絵に込めた意図を読み解く。第一話「若殿と奥女中の話」、第二話「搗屋の話」、第三話「炬燵にあたる夫婦の話」、第四話「若後家と養子息子の話」、第五話&第六話「蛸と海女の話」と厳選した五図を取り上げ、江戸時代の文化と肉声を解読するための作品。
<著者紹介>
車 浮代(くるま うきよ)時代小説家/江戸料理・文化研究家。浮世絵展の監修、江戸文化に関する講演、TVのレギュラーなども務める。3万部となったベストセラー小説『蔦重の教え』(飛鳥新社)、第2回書店金賞ノミネートの『江戸おかず12ヵ月レシピ』(講談社)がある。近著『春画入門』(文春新書)は2万部を越えた。
車 浮代[クルマ ウキヨ]
著・文・その他
目次
1話 若殿と奥女中の話―上巻第一回
2話 搗屋の話―上巻第六図
3話 炬燵にあたる夫婦の話―下巻第一図
4話 若後家と養子息子の話―上巻第二図
5話 蛸と海女の話~表街道―下巻第三図
6話 蛸と海女の話~裏街道―下巻第三図
著者等紹介
車浮代[クルマウキヨ]
時代小説家・江戸料理研究家。大阪芸術大学デザイン学科卒業。セイコーエプソン(株)のグラフィックデザイナーを経て、故・新藤兼人監督に師事し、シナリオを学ぶ。浮世絵展の監修、江戸文化に関する講演、TVのレギュラーなども務める。日本ペンクラブ会員、国際浮世絵学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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