バスを待って

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093863544
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

町の景色と人情が心に沁みる石田千連作小説

<いちばんまえの席があいた。となりのおじいさんは、いそいで移動して椅子によじのぼった。男のひとは、いつまでもあの席が好きでおかしい。> 夫をなくしたばかりのお年寄り、自分の進路に迷う高校生、上司とそりが合わず落ち込むサラリーマン、合コンに馴染めないOL……、季節、場所、人は違えど、バスにゆられて「明日もがんばるか」と元気を回復する二十篇。
第一回古本小説大賞、2011年、12年芥川賞候補の石田千氏の最新小説。「お洒落なイタリアンより酒肴の旨い居酒屋が好き」「流行のファッションより古着やナチュラル系の服が好き」という女性を中心に人気を博している小説家・エッセイストの、人情に溢れ、ほろっときたり、ほほ笑んだりしながら読める物語。


【編集担当からのおすすめ情報】
週間ベストセラー第1位!
(東京堂書店神田店 6月25日?7月2日)
ほかにも品切れ店続出。
ゆっくりとした流れで、バスのなかだからこその、人との路線バスには、他の乗り物にはないゆったりとした時間の流れがあります。そして、バスにゆられている乗客ひとりひとりに、それぞれ抱えている人生があります。穏やかに、でもじわーっと心にしみてくる石田千氏の小説は、思わず涙がこぼれそうになります。

石田 千[イシダ セン]
著・文・その他

内容説明

季節、場所、人は変われど、ゆるり、ゆられて元気を回復していく二十篇。

著者等紹介

石田千[イシダセン]
1968年福島県生まれ、東京育ち。國學院大學文学部卒業。2001年、第一回古本小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

97
バスを待ち、そしてバスに乗る。バスは街のアチコチを寄り道しながら、その人の行きたい場所へ運んでくれる。幼い子供からお年寄りに至る様々な世代の様々な思いを乗せて、バスに揺られながらの20通りの人間模様。バスに乗る前は悩んだりモヤモヤしたり。けれどバスに揺られている内に心も晴れやかになってくる。大丈夫、やまない雨はないんだから。切なくなったりクスッと笑えたりと、穏やかな心温まるショートストーリー。20もの短編はテイストも様々だったけれど、甲乙付け難くどれも良かった。石田千さんにますますハマりそう。2018/02/09

chimako

95
318ページに20話。長くはないのにどれも読みごたえがあって満足する。大きな事件が起こるわけでもなく(あっ、あの話は事件かも)、大声で喚いたり叫んだりするわけでもない。人々の暮しに根付くバスの停留所や車内を切り取った一編一編はそれぞれが輝いて胸に沁みる。読み進める間に気持ちがしっとりとして、何だか優しい気持ちになれる。これは石田マジック?文庫を2冊注文した。誰かにプレゼントしたくなったから。そんな一冊。2020/06/11

けい

71
バスに関する人々の心の動きや出来事を綴った20編からなる短編集。300ページ程度の量のなので一遍一遍は短いのですが、じわっと湧いてくる温かさやほろ苦さ、懐かしさが魅力的な作品でした。最近ではバスに乗る機会もほとんどない私ですが、思いのほかバスという乗り物に愛着があると気付かせてくれる物語の数々でした。2014/01/15

ゆみねこ

54
石田さん、初読みです。バスに乗ったり待ったりするお話が20編。女性の方が身長の高いカップルのお話を描いた「埠頭から」、上京した受験生の「ビルめぐり」、空港からのシャトルバスの物語「帰り道」が特に心に残りました。いくつかの路線は乗ったことがあったりで、ちょっと嬉しくなりました。他の作品も読んでみたくなりました。2014/12/10

ゆにこ

35
石田さんの本は初読み。ほっこり切ない短編集。柔らかく平仮名多めの文章でぬるめのお風呂のように癒される。イヤミスで疲れた後に読んだらバランス的にちょうどいいかも。2015/11/21

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