出版社内容情報
森村 誠一[モリムラ セイイチ]
著・文・その他
内容説明
元刑事の鯨井義信は、電車内で黒服の男たちに囲まれた女性を共に救った同世代の紳士たちと親交を深める。彼らは戦場カメラマンや新聞記者など、社会の第一線で戦いながらも、己の信念によって職を退いた者たちだった。現役時代の知識と技術を活かし、黒服集団の謎に迫る鯨井たち。そこには悪辣な政財界の思惑がうごめいていた―。リタイアしてなお正義の実現を目指す男たちを描く、巨匠・森村誠一、渾身の長編ミステリー。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年熊谷市生まれ。青山学院大学卒。10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。江戸川乱歩賞・日本推理作家協会賞・角川小説賞・日本ミステリー文学大賞・吉川英治文学賞を受賞。推理小説の他、歴史小説・ドキュメントにも作風を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coldsurgeon
6
定年退職したお男たちが、自由に使える時間を生かして、社会に蔓延る悪に立ち向かう。物語として面白いが、展開がおおざっぱすぎるのか、盛り上がりに欠ける。2020/05/07
ジニー
2
★★☆☆☆2023/08/31
レイコ
2
作者は1933年生まれ。ベテランというか手練れというか、サラサラと書き上げてしまったんだなあと想像される。そのせいか初版は2017年だけど、どこを切り取っても昭和臭が香ばしい。女性の名前、描写、セリフが特に。時代がある点でストップしているのは残念だけど、特定のターゲットにささればそれで良いのかも。リタイア男達が若い女性の協力を得て世直しする物語はまるで現代版水戸黄門。そう割り切って読む分には軽く楽しめる。男は強く、女は美しくあることはこの分野では鉄則だね。2022/06/11