出版社内容情報
装丁家・池田進吾氏が発信源となった日本国内の様々な場所をイメージした読み切り小説集です。誉田哲也、バカリズム、藤谷治、西村健太、吉村萬壱、戌井昭人の6人の書き手が書き下ろします。
内容説明
日本じゅうを言葉の力で縦横無尽に飛んでいく新しい小説集。
著者等紹介
いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年、大阪府生まれ。作家
升野英知[マスノヒデトモ]
バカリズム。1975年、福岡県生まれ。芸人。1995年、「バカリズム」を結成、2005年12月よりピンで活動。升野英知名義で『架空升野日記』がある
西村賢太[ニシムラケンタ]
1967年、東京都生まれ。作家
藤谷治[フジタニオサム]
1963年、東京都生まれ。作家
戌井昭人[イヌイアキト]
1971年、東京都生まれ。劇作家、作家。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」主宰
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。作家
吉村萬壱[ヨシムラマンイチ]
1961年、愛媛県生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吉田あや
48
いしいしんじ、升野英知、西村賢太、藤谷治、戌井昭人、誉田哲也、吉村萬壱と豪華な執筆陣の短篇集。升野英知ことバカリズムさんの短篇「来世不動産」ばかり繰り返し読んでいたので、今回の再読こそ全編を通して読もうと初めて読み通した。藤谷治さんの「続すみだ川」は人情味に溢れた時代もので続きが気になったけれど、この小説集が2で止まってしまっているので続きが読めないのが残念。それでもこの短篇だけで十分素晴らしかったので他の作品も是非読んでみたい。(⇒)2023/03/25
あつひめ
17
臭いだの昆虫だの・・・殺人だの・・・最後はパイナップル???う~~~ん・・・今回は一生懸命読んでしまった。でも、ツボにはまったのは他の読者さんと同じく升野さんの来世不動産。コレには・・・ガッツリやられました。7年間土の中で一週間がアブラゼミ。ここでポイントを稼いでもう一度生まれ変わる・・・私もいつも人間に生まれ変わりたい・・・って思っていたから目からウロコ。考え方を改めました。誉田さんの帰省もグッと読ませる。升野さんについてもっと知りたくなった。2010/11/01
keith
15
アンソロジーです。バカリズム目当てでしたが、期待通り一番面白かった。2018/02/04
まつじん
7
なんかこう気分の落ち込むアンソロジーです。猛暑日には・・・あわんかった。2010/08/01
zwei
3
誉田哲也に誘われて手にしたオムニバス短編集。バカリズムの蝉が想像以上に面白かった。お目当ての誉田作品は相変わらずのテイスト。ラストのパイナップルも捨てがたい。なかなか楽しめたけど、酷暑日には適さないかも。。。2010/08/21