出版社内容情報
2010年秋公開予定の映画「十三人の刺客」の原作小説。
内容説明
天保十五年。強情暴虐の限りを尽くす播州明石十万石松平左兵衛督斉宜。十二代将軍の末弟とあり数多の乱行にも幕閣よりお咎めなしどころか次期老中職も目前。天下の御政道のひずみを正すべく隠密裏に集められた身分も年齢も様々な十三人の侍たち。江戸より明石へ百五十七里。参覲交代の道中を追い討ち仕留めることができるのか…。
著者等紹介
谺雄一郎[コダマユウイチロウ]
1946年静岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。出版社で雑誌編集に携わったあと、文筆業に。編集者時代、隆慶一郎、池宮彰一郎、阿部龍太郎などのデビューに関わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
57
イマイチ面白くありませんでした。映画もあるようですが映画の方がどうなのか気になります。2019/06/28
☆エンジェルよじ☆
16
読みやすかった。さすが「十三人」というだけあって登場人物は多いが1人1人が丁寧に書かれていて混乱することなく読めた。DVDがレンタルされたら観てみたい。2011/01/21
tora
5
映画は見ていないが章立てが短くメリハリが効いていて一気読みできる。時代は天保の末、今や侍とて刀に命をかけるなど馬鹿馬鹿しい。。。そのような中で命を賭けて国政と不義を正すべく忠義に生きることを選んだ者達。しかも単なる勧善懲悪ではなく不肖の君主に使える者とてそれを選択したがうえに命を賭けて忠義に生きる。最後は予想できる範囲だったが死んでいく者達、生き残った者達ともに格好良い。2010/09/20
辺野錠
3
味方が何処でどう襲撃するのかの要素の他に敵側も襲撃されるのが分かってるから対策するという展開が面白かった。物悲しい結末からのラストシーンも美しい。しかしクライマックスのチャンバラと言いやっぱり映画観た方が迫力が違うんだろうなあと思った。ビジュアルがハッキリしてる分登場人物への感情移入度も違うだろうし。2016/03/28
ももいろ☆モンゴリラン
2
明石十万石松平左兵衛守のキャラ設定が原作と映画とでは大きく違うんだな~。原作はきゃんきゃん吠えるスピッツのようだけど、左兵衛守吾郎ちゃんの方は一層謎めいている。「余が老中になるのだぞ」と言っておきながらの傍若無人、死にざまの生への執着、これは映画みなくっちゃ2017/01/28