出版社内容情報
〈茶道史研究には必携の茶会記〉〈『茶道古典全集』の「天王寺屋会記」は、もう古い。〉
堺の豪商天王寺屋が三代にわたって書き綴った会記のうち、天文17年(1548)から天正15年(1587)まで39年間の自会記集。宗達・宗及が開いた茶会は1300会を超え、信長入京前に畿内を制していた三好一族、織田信長、豊臣秀吉と堺衆とのつながりが、茶会を通してつぶさにわかる貴重な史料です。『茶道古典全集』第八巻では「天王寺屋会記」と称していたのを、今回は底本表題の「宗及茶湯日記」に改めて刊行。60年の研究成果が反映された脚注のほか、自会記の一覧リスト、自会記と他会記を併せた天王寺屋居所リストなど、これからの茶道史研究の基礎となる一巻です。
目次
宗達自会記(天文十七年~弘治二年;弘治三年~永禄九年)
宗及自会記(永禄九年~天正三年;天正二年~天正四年;天正四年~天正六年;天正六年~天正十年;天正十年~天正十五年;天正十一年~天正十三年)