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内容説明
約10年前にその脅威が確認されたH5N1鳥インフルエンザ―かつてない強毒性のウイルスが変異を遂げて人を宿主としたとき、人々は多臓器不全を起こして死に至る恐怖のパンデミック(地球規模の爆発的感染)に襲われる!映画「感染列島」につながる第一のパニックは、決して近未来のフィクションではない。まもなく起こる現実だ。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
1952年東京生まれ。一橋大学商学部卒。ニッポン放送ディレクター、扶桑社の書籍編集長を経て、90年より専業作家となる。ミステリー、ホラーなどを中心に著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
91
医者・政治家・小説家と恋人、再婚した母の連れ合い、芸術家と遺産をもらった水商売の子・・様々な人間模様に加え、インフルエンザの如く一気に広がる感染か!とちょっとドキドキしながら読んだのだが、昨今(と、言っても数年前から)この問題は必ず起こりうるだろうと思っていたので、さほど驚きはなかった。ザックリと『啓示』の作品だろう。例え原因が判明しても違う感染やらが出てくるのだ。無菌の中では暮らせはしないが、耐性という自然界の不思議があってだな・・いたちごっこでしか無い。彼岸の吉村作家に安心してと言えないのが苦しい。2016/01/28
oldman獺祭魚翁
58
図書館 話題の本ということで借りてみたが、肩透かしみたいな内容でした。冒頭の地吹雪の部分やタンクローリーの爆発など、やたら派手なシーンが続きますがこの辺は映像化を考えてなのでしょうか?その割りにはウィルスやパンデミックの講義など説明的な部分も多く、どっちつかずの感じです。とにかく大騒ぎした割りに尻すぼみの感覚で、タイトルで大風呂敷を広げたけど、入っていたのは小さめのお弁当箱といった感じです。コロナやパンデミックに興味のある方は、講義の部分だけで他はあんまり意味ないと感じました。2020/04/27
ぱちお
13
イブだからですかね、ハラハラドキドキ感がなく、無理やりな感じがしました。小説ではないけど、アウトブレイク以上の話はなかなか無いなあ。2015/06/27
Our Homeisland
12
著者の吉村達也さん、昨年の5月に亡くなられたのですね。ご冥福をお祈りいたします。この人の作品は、かなり前に角川ホラー文庫の中のものを呼んだ記憶がありますが、読書メーターを始めてからは初でした。衝撃的な内容でものあって面白く楽しめました。もっと、多くの人が呼んでいても良いのではと思いました。登場人物たちが織り成す複雑な綾と、できごとの発生の仕方も良いです。リアリティと臨場感が何より大事だと思うのですが、最後の方だけ少しですが、急ぎすぎて迫真性に欠けた感があり、それが背骨になる部分だっただけに、少し残念です。2013/04/07
吉右ヱ門
10
映画の前日譚。こんなご時勢に読んだから震えた。ウイルスの発生から日本上陸までの物語。人気作家がパンデミックを題材にした小説を書くも、書評家の重鎮の八つ当たりのせいで酷評され、人気が陰る。そのリベンジを同じ題材で試みるも、当人が思わぬ形で犯罪に巻き込まれ、ウイルスの媒介者になってしまう。緻密に描かれた人間関係もさることながら、発病の様子が怖い。この症状は映画では怖くて見られない。小説でも書いてほしかったなぁ。2008年発行なのに、政治家たちが選挙のことしか考えてなくて既視感。自分が罹患せんとわからんか?2020/02/05
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