バッハとの対話―バッハ研究の最前線

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  • サイズ A5判/ページ数 412p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093860581
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0095

出版社内容情報

バッハ研究の世界第一人者小林義武氏がテーマ別にバッハ像を浮き彫りにしていく。広範かつ精緻な歴史資料に基づいた論考は、一般の音楽ファンにも読みやすく、虚飾のない真実のバッハ像は新鮮な驚きと知的興奮を与える。

 ドイツ、ゲッティンゲンにあるバッハ研究所は、世界のバッハ研究の最前線、その中心機関である。小林義武氏は若き日よりドイツのこの研究所で、バッハ研究に打ちこんでこられた。本書はその総決算ともいうべき書で、バッハ研究所での日常の日々、バッハ研究とは一体どういうことをするのか、エピソードを交えて、わかりやすく書いています。また、バッハの楽譜研究とは何か、作曲年の決定から、バッハの食べた食事、旅にいたるまでバッハに関するありとあらゆることが小林義武氏の眼と研究を通して語られています。私たちは居ながらにして、研究者、小林義武氏がバッハと対話しているのを聞くことができるのです。バッハ研究者は必読の、一般音楽ファンには、バッハが大好きになるそんな本が誕生しました。

内容説明

緻密でスリリングな筆跡鑑定、周到で興味深い作品論、思いがけないバッハの素顔。本書には、バッハ研究の最前線で、世界的な成果を上げてきた著者の最新のバッハ研究の精華が語られている。

目次

第1章 バッハとともに過ごした4半世紀
第2章 ここまでわかったバッハの素顔
第3章 バッハが書いた楽譜の秘密
第4章 バッハの作品を解剖する
第5章 バッハ六つの挿話
第6章 いつも新しいバッハ

著者等紹介

小林義武[コバヤシヨシタケ]
1942年北海道室蘭市生まれ。66年東京大学文学部美学科卒業。同年オーストラリア政府奨学生としてウィーン大学に留学(主専攻:音楽学)。67年ドイツ・ゲッティンゲン大学へ転学。71年から72年までゲッティンゲン大学音楽学研究所副助手。73年同大学にて博士号取得(博士論文『フランツ・ハウザーとそのバッハ・コレクション』)。74年から91年まで在ゲッティンゲン、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ研究所学術研究員。91年から99年まで同志社女子大学学芸学部音楽学科教授。98年ドイツ・ドルトムント大学客員教授。99年以来成城大学文芸学部芸術学科教授。1996年辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Wataru Hoshii

7
ドイツのバッハ研究所で長年バッハ研究に携わってきた第一人者による著作。バッハと嗜好品みたいな気軽なエッセイから、自筆譜の透かし研究と筆跡研究による作品の年代同定みたいなハードな論文まで内容は幅広いが、バッハの作品を愛好しているリスナーにとっては得るところが多い内容だと思う。過剰に神話化されがちなこの大作曲家の真実の姿に迫り、その西洋音楽史における本当の凄さとは何なのか、改めて考えさせられた。それにしても一番衝撃だったのは、バッハは独学であった、という事実だ。彼は過去の大家の作品を筆写することで学んだのだ。2017/05/10

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