オンリー・イエスタデイ1989―『諸君!』追想

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093798266
  • NDC分類 051
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『諸君!』元編集長が綴る「言論格闘記」

筆者の白川浩司氏がオピニオン誌『諸君!』(文藝春秋発行)の編集長を務めたのは、1988年から91年までの3年間である。その間、昭和天皇崩御をはじめ、東西冷戦の終焉、中国の天安門事件、そして、バブル崩壊など、一世紀に一度といっていいほどの大きな出来事が次々に起こった。白川氏は、そうした時代の激流と格闘し、江藤淳氏や福田和也氏をはじめとする作家や評論家、学者とともに、日本人にメッセージを送り続けた。
本書はその編集の過程をつぶさに描いたものである。その内容は、いわゆる業界うちわ話を超えて、日本及び世界の転機となった”あの時代”を鮮やかに映し出すものとなっている。同時に、本書を読むと、「言論」=「論壇」が的確に時代をとらえ、かつ、時代を変えうる力を持っていたこともはっきりとわかる。
また、本書には、著者と交流のあった開高健氏や三島由紀夫氏ら著名作家の知られざるエピソードや、雑誌作りの舞台裏などのエピソードも満載。
「言論の力」を喪失しつつある現代に、言葉の力の凄みを伝える一冊である。

内容説明

「言論の力」が確実にあったあの時代。昭和天皇崩御、東西冷戦終結、バブル崩壊…オピニオン誌『諸君!』元編集長が綴る「時代との格闘録」。

目次

第1章 前史(「日本文化会議」の影;三島事件前後 ほか)
第2章 バブルへ(『大国の興亡』の恍惚と不安;「靖国」というタブー ほか)
第3章 最後の、最高の日(「昭和」最後の日々;日本の幸せな自殺 ほか)
間奏曲 「紳士と淑女」と「笑わぬでもなし」(コラムの毒;ナゾの男・夏彦さん)
第4章 崩壊へ(ドプチェク証言―「プラハの春」遠く;「日本庶務課長論」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimasu

1
元文藝春秋の諸君の編集長だった人の回想記。といっても表紙にあるようなベルリンの壁の崩壊と、アメリカのプラザ合意後の日本への貿易摩擦にバブルの崩壊へとそれに対抗する石原慎太郎の「Noと言える日本」の出版は、日本たたきの後の閉塞感へ繋がる話で興味深い。それのみならず、オピニオン誌というのが、現在の日本でどれほど機能しているのか、そこについての論考はいいのだが、やはり収縮する経済の中ではあらがえなかったのかと思うと残念でならない2012/10/02

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