「私の手は母を殺めるためにあったのか」と男は泣いた―ニュースの現場「19のストーリー」

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  • サイズ B40判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784093797771
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

秋田の山奥に住む若い母親は、なぜ自分の子と2軒隣りの子を殺したのか。大臣はなぜみずから首を吊り、気骨の作家は机の窓から何を思って作品を生みだしていたのか。―そして、この日本はいま、どんな顔をしているのか。表題は、母親の介護に疲れた男の悔恨である。注目の事件・人物の「因縁の地」を歩き、見て、聞いてわかった、「新しいニュースの読み方」がここにある。『週刊ポスト』好評連載「ニュースを見に行く!現場の磁力」より反響の大きかった19本を厳選。

目次

福岡・飯塚―次を狙う男の地元から聞こえてくる声―ボタ山のてっぺんから「麻生」が見える
京都・伏見―実母・承諾殺人事件―「私の手は母を殺めるためにあったのか」と男は泣いた
神奈川・逗子―日本一多忙な男にインタビュー&私生活を覗いてみたら…―みのもんたの自宅からは今日も夫婦喧嘩の声が聞こえてきた
東京・神宮―早大・斎藤佑樹の「デビュー」と「成長」―学生野球の聖地で「昭和」が投げた
京都・園部―99歳大往生、故・藤林益三氏の足跡―貧しい少年は無償の善意に支えられ、最高裁長官になった
京都・正面橋―“1兆円企業”任天堂の源流を辿る―ヒラと社長は、3度、勝負に出た
熊本・阿蘇―松岡利勝・元農相の「血と地」―「大臣はなぜ死んだか」ふたつの風景で解く
東京・本郷―仏に生きる85歳の「出家の原点」―瀬戸内寂聴師は「自分をあまり見くびっちゃいけない」と語りかけた
東京港―ペットブームの「早朝5時」を歩く―セリ市から「ドリームボックス」へ。犬は一生をこう送る
秋田・藤里町―畠山家の「家計簿」を読み解く―「鈴香」の村に雪は降りつむ〔ほか〕

著者等紹介

山藤章一郎[ヤマフジショウイチロウ]
フリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さだはる

3
タイトルのインパクトに比べると、中身はばらんばらんな感じでした。週刊ポストを読んだことがないのでよくわからないのですが、字数制限やら他の記事との兼ね合いみたいなものもあるのでしょう。興味をもって読めるものもあるにはあるのですが、焦点が合わないというか、誰に向けて書かれているのかわからないという印象が強かったです。2014/01/27

シサキ

1
ニュースの現場「19のストーリ」、という副題。「自分は他の下衆なマスコミとは違う!」と言いたげだけど、傍から見たら違いは分からん。実際目で見るのはいいけど、深く掘り下げるでもなく、「…で?」という感想が拭えない。中途半端な話し言葉(ガキ、ネエちゃん等)も気になる。が、北方領土に面する北端の町とロシアの関係、北朝鮮に運ばれていく放置自転車の章は良かった。2012/12/27

わきが

1
2006年前後に起こった19の事件について著者の体験や考えを書き綴っています。京都•伏見の介護殺人から7年経ちましたが、何度読んでもいたたまれない気持ちになります。コラムや随筆として読むなら、それなりに面白い。ただ、ジャーナリストの肩書きで本を出すなら、自殺率や平均所得などの出典や参考文献は明記すべきだし、もっと密な取材をもとに書いた濃い文が読みたい。2013/03/26

tecchan

0
20年近く前に発刊されたノンフィクション。当時話題となった出来事、事件、人についての、19の短編ストーリー。どれも鋭く、読み応えあり。2025/04/17

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