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屍たちの領域―信州・金沢・東京殺人ルート

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784093796415
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

平凡なはずの幸福は、裏切りと快楽にまみれた虚構だった。血の封印を解かれた青年は、鬼畜と呼ばれた父の幻影と呪われた過去を清算するために、殺し続けた。信州の美しい山並みの麓に繰り広げられる懇親の野心作。

 父の認知を受けられず母子家庭で育った青年・八城一紀にとって、女子大生との同棲は夢のような毎日だった。しかし、ひょんなことから浮上した恋人の援助交際疑惑。悲劇の発端は、真相を追及する青年に恋人が偶然放った一言だった。逆上して恋人を絞殺した一紀は、何かに引き寄せられるように木曽駒ヶ岳に向かった。しかしそこにはさらなる悲劇が待ち受けていた。母でさえ「鬼畜」と呼ぶ父の遺伝子に翻弄される一紀。その悲しみの魂が求めた安住の地はどこにあるのか。 朝日が昇って頂上を照らしても山の麓の谷間はまだ薄暗い。山岳ミステリーの第一人者の著者があえて挑戦した新境地の意欲作。

内容説明

父の認知を得られず母子家庭で育った青年にとって、女子大生との同棲は夢のような毎日だった。しかし、ひょんなことから浮上した恋人の援助交際疑惑。悲劇の発端は真相を追及する青年に、恋人が偶然放った一言だった。逆上して恋人を絞殺した青年は、何かに引き寄せられるように駒ヶ岳に向かうが、そこには更なる悲劇が待ち受けていた。母でさえ「鬼畜」と呼ぶ男の遺伝子に翻弄される青年。その悲しみの魂が求めた安住の地とは。

著者等紹介

梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年長野県生まれ。80年に『九月の渓で』で第3回小説宝石エンターテインメント大賞を受賞。以来、40年に渡る登山経験をもとにした山岳ミステリーを次々と発表。97年には著作数100を突破し、山岳ミステリー界の第一人者として活躍しつづけている。主な作品は『札幌殺人夜曲』(青樹社)『飢餓連峰』(勁文社)『吉野山・常念岳殺人回廊』(徳間書店)『納沙布岬殺人事件』(祥伝社)『上高地・大雪殺人孤影』(実業之日本社)など
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