出版社内容情報
9月11日事件の翌年、今度はモスクワがチェチェンのイスラムゲリラに襲撃された。首都の劇場を占拠し約900名の観客を人質として政治的要求を突きつけた。人質となった著者が「死と屈辱」の内幕を赤裸々に語る。
21世紀は「テロの世紀」となるのか? 9月11日事件に続き翌年起こったモスクワの劇場占拠事件は、イスラム教を奉ずるチェチェン人ゲリラの犯行だった。複雑な民族問題を背景に祖国チェチェンの独立を願うゲリラはミュージカルを公演中の劇場を占拠し、人質約900名を捕えた。約50名の武装グループの内17名は女性であった。彼等の命ずるまま行動を強制された人質たちの中に本書の著者である女性ジャーナリストがいた。鼻が曲がるような臨時のトイレでの排泄、投げ与えられる食料。現場に居合わせた者だけが知るテロ体験は驚きの一語に尽きる。人質129名の死亡で終えた無惨な結末は他の国の他人事では決してない。
内容説明
人質129名死亡!チェチェンゲリラに占拠された劇場の中では何が起きていたのか、捕らえられた女性が初めて綴った「死と屈辱の内幕」。
目次
モスクワ劇場占拠事件報道
手記1 占拠
手記2 突入
手記3 解放
著者等紹介
ポポーヴァ,タチアーナ[ポポーヴァ,タチアーナ][Popova,Tatiyana]
国際関係ジャーナリストで同じくジャーナリストである夫と二人暮し。国際ジャーナリスト協会、ロシアジャーナリスト協会に所属
鈴木玲子[スズキレイコ]
東京大学大学院スラブ語スラブ文学科修士課程修了
山内聡子[ヤマウチサトコ]
大阪外国語大学地域文学科ロシア語専攻卒業
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