出版社内容情報
〃人口三百人足らずの東北の寒村にひとりの女が辿り着いた〃それがすべての始まりであった。妖術、幻術…奇想・空想をめぐらせた超伝奇バイオレンスの万華鏡世界。『魔界都市』の著者が描く最新伝奇、幻想小説。
ベストセラー『魔界都市』シリーズでおなじみ超伝奇バイオレンス・ブームの立て役者である著者の最新作である。季刊小説誌「文芸ポスト」(小学館・刊)連載中から〃シューコーファン〃を唸らせた面白さが一冊に。 物語は〃ひとりの濃艶な女が東北の寒村に辿り着いた〃ところから始まる。女の名は岡村厚子。この厚子をめぐり異次元世界から次々と現世にあらわれた化け物たちが死闘をくりかえす。妖術、神隠し、幻術……奇想、空想をめぐらせた万華鏡世界こそ、著者作品の真骨頂である。読者の感情移入を誘うカタルシスがここにある。
内容説明
津軽の寒村に失踪していた妖艶な人妻・岡村厚子が戻るや、村には異次元の風が吹き荒れた。昼日中、一糸まとわぬ裸体の厚子と交わる夫に憑いた色情霊をふり払うべく山の寺に急ぐ妹・藤枝をおそう恐怖の数々!小学生の息子・信作にネットで呼ばれてきたという謎の美青年・砦は果たして厚子や村人達を救うことができるのか?沼底に眠る有史以前の遺跡には一体、何が埋蔵されているというのか?あふれるエロティシズムと極限の恐怖に貴方はどこまで耐えられる。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学法学部卒。大学在学中「推理小説会」に参加。卒業後は雑誌記者の傍ら作品を発表。82年、『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。85年、『魔界行』が大ヒット、ベストセラー作家となる。以来、超伝奇小説の第一人者として、精力的に執筆活動を続ける
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