出版社内容情報
次々と起こる不可思議な事件! 表題作の他「老人教習所」「寄生虫でダイエット」「このおみくじ当たります」…日常生活の些細な出来事から生じた亀裂、その先に見えてくる恐ろしく、やがておかしい世界を描くブラック・ミステリーの傑作11編を収録。
ミステリー、時代小説とジャンルを超えて、旺盛な執筆活動でいま最も注目されている作家の一人、鈴木輝一郎のブラックミステリー集。標題作の他「老人教習所」「寄生虫でダイエット」「健康のためなら死んでもいい」「人形の家」「あなたのためを思って」「いっしょにいたい」など11編所収。世の中、斜に構えて見るとぞっとするようなことばかり。なにげない日常を暗転させる〃魔が差す時間〃を推理作家協会賞受賞作家が物語に紡いで送る黒い笑いのミステリー傑作集。一読、笑って震えること請け合い。
内容説明
笑って、震えろ。次々と起こる不可思議な事件!日常生活の些細な事から生じた亀裂の先に見えてくる、怖ろしくてやがておかしいブラック・ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chii
4
タイトルに惹かれて読みました。怖いよぉ~っと、ゾクゾクッとしちゃいながら読んで、でもラストは笑えたり、納得しちゃったりする11個のお話、短編集。自分のほしい物の為に悪いことを頑張っちゃうんだけど、そぉうまく行かないお話、ダイエットの為に寄生虫とか(笑)楽しめました。2010/09/14
読書国の仮住まい
2
ボリューム 『他人の不幸は銭の味』『健康のためなら死んでもいい』『人形のいない家』『老年探偵団』『老人教習所』『寄生虫でダイエット』『あなたのためを思って』『このおみくじは当たります』『いっしょにいたい』『茶釜の夜泣き癇の虫』『裏切りの遁走曲』短編11篇収録 世界観 亡くなった陶芸家の作品を買い漁る男、健康のために死んだ男、いなくなった妻子、老齢探偵団、老人矯正教習所、痩せる寄生虫、死体は燃えるゴミか、二つとない宝、家族はいっしょにいるものか、夜泣きする茶釜、愛人の片見分け 補足事項 全体的にブラック寄り2021/10/29
ophiuchi
1
筒井康隆や清水義範を連想させる短編集。表題作は傑作。どれも設定は面白いけど、オチが今ひとつスッキリしないものも。2010/04/28
shibatay
0
再読2012/06/01