出版社内容情報
種苗庭師、アケビ細工、アンツク、茅葺き屋根師、備長炭師、竹細工師の6人に、どのように材料を集め、どんな道具を使い、何に気を配りながら仕事をするのかを徹底的に聞く。テクノロジーの発達で忘れてしまった自然との共生を、改めて考えさせてくれる一冊。
『手業に学べ』天の巻、地の巻の2巻の続篇。自然の恵みを素材として、手の業を磨いてきた伝統職人たちから聞き書きをした列伝集。雑誌『ビーパル』に連載された記事を基に、そこでは書き切れなかった部分を書き足している。 大量生産を追及するなかで失われてしまった、人間の手が持っている偉大な力を再確認し、テクノロジーの発展で忘れてしまった自然との共生を、改めて考えさせてくれる。 前巻と異なるのは、クオリティの高い写真を使用することで、材料、道具、仕事場、作業工程、完成品などが、視覚的にきちんと伝わってくるところだ。文章と写真の融合により、さらに強く、人間の手業の巧みさ、おもしろさが伝わってくる。
内容説明
自然の恵みから、暮らしに役立つモノを創り出してきた伝統職人たちの聞き書き。
目次
岩手のシノダケ細工―夏林チヤ
雑木の種から苗を育てる造園業―千葉喜彦
秋田のアケビ蔓細工―中川原信一・恵美子
備長炭の炭焼き父子―湯上勇・昇
茅葺きの屋根師―熊谷貞好
石垣島のアンツク作り―平田一