出版社内容情報
法律事務所で煙たがられている共同資産管財人の死体が、こともあろうにその事務所の書類金庫の中から発見された! 幾つもの鍵が必要な目に立つ金庫に、誰がいつどうやって何のために仏さんを詰め込んだか?!
ロンドンの法律事務所の書類金庫の中からある日、外遊中のはずだった顧客スモールボーン氏の遺体が発見された。事務所で煙たがられる存在だった共同管財人の彼を、なぜ、いつ、誰が、ただでさえ人目につく事務所の中で、それも開閉に多くの鍵を必要とする面倒きわまりない金庫に、どうやって詰め込んだのか? 不眠症(?)の新米弁護士ブーンは、ロンドン警視庁のヘイズルリグ刑事とコンビを組んで解決に乗りだす。 アメリカのハードボイルド作家・チャンドラーの法律顧問でもあった英国の弁護士作家が、さりげないユーモアを込めて描き出す人間パズル。20世紀ミステリの黄金時代を代表する正統的本格派ミステリの本邦初訳登場!
内容説明
ロンドンの法律事務所の書類金庫の中からある日、外遊中のはずだった顧客スモールボーン氏の遺体が発見された。事務所で煙たがられる存在だった共同管財人の彼を、なぜ、いつ、誰が、ただでさえ人目に付く事務所の中で、それも開閉に多くの鍵を必要とする面倒きわまりない金庫に、どうやって詰め込んだのか?チャンドラーの法律顧問でもあった英国の弁護士作家が、さりげないユーモアを込めて描き出した人間パズル。二十世紀ミステリの黄金時代を代表する正統的本格派ミステリの本邦初訳登場。
著者等紹介
ギルバート,マイケル[ギルバート,マイケル][Gilbert,Michael]
英国の弁護士・作家。リンカーンシャーの両親とも作家の家の生まれ。第二次大戦中、第十二連隊の砲兵中隊で北アフリカやイタリアに従軍。’43年1月北イタリアでドイツ軍の捕虜となり、そこでシリル・ヘアの法廷ミステリ『法の悲劇』(’42年)を偶然読んだのがきっかけでミステリに興味を持つ。のち収容所を脱走し連隊に復帰。この経験が後に『捕虜収容所の死』(’52年)を生んだ。二ダース以上の長編を書き、短編も多くEQMMなどに発表されている。チャンドラーの法律顧問でもあった
浅羽莢子[アサバサヤコ]
東京大学文学部卒。英米文学翻訳家。1978年「ミステリマガジン」誌上で翻訳デヴュー。その後、英米のSF、ミステリ、ファンタジーなどの分野のエンターテインメント小説を主に翻訳している
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