出版社内容情報
コーンウェル『死体農場』は本当に実在した
パトリシア・コーンウェルの「検屍官」シリーズ『死体農場』のモデルになった法医学施設の実録ノンフィクション。正式名称、テネシー大学人類学研究施設。所長のビル・バスは、仲間内では冗談半分で「死体農場の市長 The Mayor of The Body Farm」と呼ばれている。ここでは、研究のために提供された死体をさまざまな条件の下にさらし―さまざまな温度下で、種々雑多な虫にたからせて、あらゆる死後損傷を死体に試み―研究している。いまでこそ推理小説や映画、テレビドラマであたりまえになっている法医学の先駆者が失敗談を交えて明かす内情は、推理ドラママニアだけでなく、一般の人にも興味を持って読める、肩の凝らない読み物に仕上がっている。
内容説明
死者の声を聞くには、特別な才能がいる。著者のビル・バスは、アメリカ法人類学の伝説的存在だ。50年ほど前に法人類学の道に入りこみ、約25年前にテネシー大学の敷地内に死体研究の施設をつくった。そこでは、提供された死体をさまざまな条件の下にさらし―さまざまな温度下で、種々雑多な虫にたからせ、あらゆる死後損傷を死体に試み―研究している。だから彼は、「死体農場の市長」と呼ばれているのだ。
目次
ワシの子の骨
骨から学ぶ―法科学入門
よからぬ叔父
首なし死体事件
犯罪現場
死者の地―死体農場の誕生
虫の研究
発展と抗議
ふとっちょサムとキャデラック・ジョー
科学に根ざして
ズー・マン殺人事件
未知の場所
小説に描かれた死
さらなる発展と抗議
バーベキューパーティ
偶然ならぬ旅行者
残虐な受取人
灰は灰に
著者等紹介
バス,ビル[バス,ビル][Bass,Bill]
アメリカの伝説的な法人類学者。世界初の(そしておそらく世界唯一の)「死体農場」を創設した。FBIをはじめ、各州・市町村の殺人担当刑事に捜査協力をしている。数多くの教え子を育て、合衆国法廷で活躍する法医学者・人類学者の半数は彼の薫陶を得ていると言われている
ジェファーソン,ジョン[ジェファーソン,ジョン][Jefferson,Jon]
ベテランの科学ジャーナリスト、ドキュメンタリー制作者。ニューヨーク・タイムズ、ニューズウィーク、ポピュラーサイエンス等に寄稿し、多くの賞を受賞している
相原真理子[アイハラマリコ]
慶應義塾大学文学部英文科卒。英米の小説・ノンフィクションの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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