出版社内容情報
鞍馬天狗が鉄砲鍛冶失踪事件の陰謀を暴く!
江戸の鉄砲鍛冶が次々と行方不明になる奇怪な事件が頻発。柳橋芸者の小吉から経緯を聞いた鞍馬天狗は、事件の裏になにか大がかりな陰謀があると睨む。
黒椿を愛でる謎の幻庵老人、相川の佐渡奉行から今は老中となった松平主計介、佐渡視察に行って命を落とした大目付・志村織部らが江戸情緒たっぷりの舞台で蠢く中、遂に鞍馬天狗は思わぬ獲物をとらえることとなる。
時代小説の名作「鞍馬天狗」から、評論家・鶴見俊輔が厳選した傑作シリーズの第4弾。解説も鶴見俊輔が特別寄稿。
大佛 次郎[オサラギ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
江戸の鉄砲鍛冶が次々と行方不明になる奇怪な事件が頻発。柳橋芸者の小吉から経緯を聞いた鞍馬天狗は、事件の裏になにか大がかりな陰謀があると睨む。黒椿を愛でる謎の幻庵老人、相川の佐渡奉行から今は老中となった松平主計介、佐渡視察に行って命を落とした大目付・志村織部らが江戸情緒たっぷりの舞台でうごめく。そして遂に鞍馬天狗は思わぬ獲物をとらえる。時代小説の名作「鞍馬天狗」から、評論家・鶴見俊輔が厳選した傑作シリーズの第四弾。
著者等紹介
大佛次郎[オサラギジロウ]
1897年(明治30年)10月9日‐1973年(昭和48年)4月30日、享年75。神奈川県出身。本名は野尻清彦(のじりきよひこ)。1964年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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でろり~ん
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傑作、快作でした。これまで読まずに来たのが残念に感じる作品群。黒覆面のイメージはあっさり消えました。映画もまともには観たことがありませんが、それはそれで、しっかり日本に定着した文化。ただ、原作はチャンバラという範疇ではなく、しっかりした時代物なのでした。筋だけを追えばテレビの水戸黄門なのですが、黄門様が振りかざす権威というものを徹底的に嫌いぬく。山本周五郎のリアリティとは違う種類の、人情味。権力に対する対峙のしかた、結末のもっていき方がまさに芝居向きな書き方なんでした。大佛次郎は山本周五郎より6だけ年長。2019/05/30