P+D BOOKS<br> 罪喰い

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罪喰い

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784093522779
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夢幻が彷徨い時空を超える赤江瀑珠玉の6編

週刊誌の告知板に、建築家・秋村黒人が<罪喰い>という死者儀礼についての問合せを出していた。

それを見た京都の精神科医・水野は、2年ほど前に奈良・高畑の新薬師寺本堂前で出会った青年を思い出す。水野が持っていた伐折羅大将とよく似た木彫像裏の「都美波美黒人」の字を「罪食み黒人」と読めると話した青年が、その建築家だと思った彼は手紙を送る。

しかし、突然訪ねてきた秋村はあの時の青年とは全くの別人だった……。<罪喰い>という魔の言葉に取り憑かれた新進建築家の混迷を描く表題作は、第69回直木賞候補となっている。

「花夜叉殺し」は、主人公の亡き母の記憶と重なる物語。月明かりの夜にこそ幽玄の魅力を秘めた銀閣寺の庭と、一方、香花木で埋め尽くされた屋敷の絢爛たる庭とを対比しながら、庭の魔性に惑わされた若い庭師の惨劇が描かれている。ほかに赤江瀑初期の代表的短編「獣林寺妖変」「ライオンの中庭」「赤姫」「サーカスの花鎮」を収録。

解説は幻想文学研究の第一人者・東雅夫氏。


赤江 瀑[アカエ バク]
著・文・その他

内容説明

“罪喰い”という魔の言葉に取り憑かれた新進建築家の彷徨を描く表題作に、一年中、花の香りが絶えることのない妖かしの庭に魅せられた若い庭師を描く「花夜叉殺し」他、著者初期の代表的短編「獣林寺妖変」、「ライオンの中庭」、「赤姫」、「サーカスの花鎮」を収録。芸能や工芸の世界を舞台とし、耽美的かつ伝奇的な作風で知られる赤江瀑の幻想の世界が広がっていく…。解説は幻想文学研究の第一人者・東雅夫氏。

著者等紹介

赤江瀑[アカエバク]
1933年(昭和8年)4月22日‐2012年(平成24年)6月8日、享年79。本名は長谷川敬。山口県出身。1983年『海峡』『八雲が殺した』で第12回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプーン

33
(「罪喰い」のみレビュー)複雑に絡まった、あやかしの世界。このレベルの読み物が書ける人はまれであろう。美輪明宏氏のおすすめ作家。2019/10/20

にゃおんある

32
罪なくしては生きられない。生きることが罪ならば、加齢によりてこころ苦しくなるのだろう。いつかこの重みを捨てて、再び旅立つ日を夢見ることさえも叶わない。没個性時代、水平化、画一化、平均化と言われる現代を生きようとすると、干割れた木偶のようになってしまう。喜びも悲しみも怒りでさえも、フラットにして通り過ぎようとしている。怒りの像に鼓舞されて、一隅を照らすように生きてみようか。鳥たちの嬌声が聞こえる。密に茂る木から実が落ちる。本当の姿が見えないから、追い続けられる、全集中常駐でまったりとしている。2020/11/05

ひなきち

28
とても良かった!官能的…幻想的…刹那的…。独特で淫靡な世界観にすっかり惚れ込んだ。たまらん♬バレエや歌舞伎が題材になっていることもあり、それぞれ大芝居を見てるようで終幕が寂しかった。赤江瀑作品、もっと読みたい!2017/06/01

きょちょ

23
異世界を取り入れることなく、現実世界を舞台として幻想的小説に仕上げた短篇6作。 「花夜叉殺し」が一番良かった。 苦手な異常性愛も書かれているが、全体として幻想的・官能的な雰囲気に包まれていて、しかも美しさを感じた。 表題作「罪喰い」も良かったが、結末が残念。 むしろ「赤姫」の方に惹かれた。 ★★★ 2017/07/23

tosca

22
なんと言っても表題作「罪喰い」が凄い。出だしの奇妙な広告文「西洋には古い死者儀礼で《罪喰い》という習慣があるそうです…」で一気に惹き込まれた。「獣林寺妖変」の《血天井》の魔に魅入られるような妖しさ。「花夜叉殺し」の匂いにむせ返るような魔性と狂気。赤江瀑の妖しい魔界からやっと戻って来られました2021/02/20

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