出版社内容情報
「バイトは休みが取れない?」「どこまで働くと過労死する?」そんな学生の率直な疑問に答えます。仕事選び、賃金、労組、解雇など、働く人を守る基礎知識を大解説!
内容説明
「バイトは休暇が取れない?」「どこまで働くと過労死する?」そんな学生の率直な疑問に答えます。仕事選び、賃金、労働組合、ワークライフバランス、解雇など、働く人を守る基礎知識を大解説。これを知らずに社会に出て行ったら、あぶない!
目次
第1章 仕事選びの常識が通じなくなった
第2章 「働きやすい」ってどういうこと
第3章 働き手にとって賃金って何なの
第4章 働き手にも味方はいるんですね
第5章 心と体を壊さないために
第6章 仕事がなくなったらどうすればいいの
著者等紹介
竹信三恵子[タケノブミエコ]
1953年生まれ。和光大学現代人間学部教授。元朝日新聞記者、ジャーナリスト。1976年東京大学文学部社会学科卒、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部デスク、2007年労働担当編集委員。2009年、貧困ジャーナリズム大賞受賞。『ルポ雇用劣化不況』(岩波新書)で、日本労働ペンクラブ賞受賞。2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
30
働くことは権利であり、また働きやすい職場を作ることは会社や国家の責任です。本著は、学生に対する素朴な疑問に丁寧に答えて、今日の労働問題を考えることができる良書です。休暇をとることや賃金上げや労働条件の改善など、労働者側は「働かせていただいている」という心理が働き、権利として主張することが難しい心理状態に置かれるなかで、働く人を守る仕組みを学ぶことで、権利としての働く意味を考えることができました。自分の労働を振り返りつつ読むと良いかもと思いました。2017/08/15
ばんだねいっぺい
26
これを知らずに働いていた(笑)学生の時に出会いたかった本。みんながみんなナポレオンじゃないから、不眠不休で働けないのに、いやいや、ナポレオンだよってのが、ブラックなあれこれ。2017/07/20
タルシル📖ヨムノスキー
25
5年ほど前まで1日15時間、月月火水木金金みたいな仕事をしていて、心身を病み半ば、いやかなり強引に退職。トップからは散々言われたけどあの時辞めなかったらと思うととても恐ろしい。今はといえば給料はだいぶ下がったけれど心身は概ね良好。この本は主に働く人の権利について、学生向けに優しく解説している本。この歳になっても知らない、というか正しく理解できていない部分もたくさんあってとても勉強になりました。本来なら学生は就職する前に、また企業側でもこのあたりのことをきちんと学学ぶ時間があってもいいのではないかと思う。2023/07/29
樋口佳之
16
製造業は、労働者の筋力を最大限に動員することで利益を上げようとしますが、サービス産業中心になっていく過程で、社員の感情が利益のアップのために活用される労務管理が生まれてくる/プリマーだから若い学生さん向けなのだけど、かつての若い学生だって、労働法の具体的知識はあんまり持ってなかったと思う。それでも回った所があるし、今は本当に困難な時代/2017/08/19
鳩羽
9
タイトル通り、働くに当たって知っておかないと不利益を被ってしまうようなことを、一問一答式で書いた本。大半の人間が労働者になるのに、労働者の権利について学校などで教わることがないと最近問題提起もされているようだが、こういう問題こそ、なあなあの慣習に頼るとひたすら搾取されていくのだろうなと恐ろしくなる。企業は、特別なことをしなくても、8時間で労働を終わらせ、ちゃんと賃金をはらうことが何よりの社会貢献なのだ。2017/12/07