出版社内容情報
壮大なスケールで描く超伝奇シリーズ第1弾
原初の太古の暗黒と混沌、すべてがぬめぬめと、泥濘と暗黒の中で、うごめき、蝕みあっていた。からだが溶けるといううめき声、“目覚めよ、古の者の裔よ”と耳元に囁きかける声。日本全土の妖怪たちが時空を超えて蘇りつつあった……。
地球を侵略しようとするクトゥルーの神々と、それを阻止しようとする神州・日本を中心とする地球古来の神々との闘い、そして神々の圧倒的な力の前に滅びて行こうとする人類の危難を描いた大河小説。
題名の「水滸伝」のとおり、百八の星を背負う神々、人々が集結し、クトゥルーの邪神の侵略に対抗していくさまが描かれている。
栗本薫が絢爛にして壮大なスケールで描く、ライトノベルの元祖とも言える超伝奇シリーズ第1弾。
栗本 薫[クリモト カオル]
著・文・その他
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
20
初版刊行が40年以上前。リアルタイムではないけれど、ほとんど本を読まなかった学生時代に、笹本祐一さんの〝妖精作戦〟、田中芳樹さんの〝銀英伝〟とこのシリーズだけは夢中になって読みました。今では日本でもすっかりメジャーになったクトゥルフ神話も、多分この物語が火付け役。この巻は日本に昔から住んでいた先住者が目覚め始める話なので、まだ大きな動きはありません。「わざとラマン」なんて死語も登場するけれど、キャッチーな会話とおどろおどろしい描写のギャップがなかなか面白い。加賀四郎の名前がすでにこの巻で出てくるとは驚き。2025/02/23
klu
12
伝奇小説にハマっていたもっと若い頃に読んでおけばよかった。次巻に行くか悩むところ・・2018/11/22
森博嗣作品が好き
11
おーほほほほ・・・栗本薫様の作品を再び読むことにしました^^; 諄いくらいの細やかな描写が懐かしい^^ 作品の背景も懐かしい^^ いざ、魔界の世界へ!!2016/03/11
aki
11
早く続きが読みたい!!!ミステリーというのか、ホラーというのか…こういうジャンルの小説を久しぶりに読んだからか、めちゃくちゃ面白かった。栗本さんの言葉の使い方が好きなのかも。プロローグがいくつかあったけど、あれが本編にどうつながるのか、読み終わってから気になってくる。それくらい、読んでいる間は夢中だった。266ページ冒頭の2行がその後の展開を示唆しているように感じた。物語の合間にふと、著者が読者に向けて直接話しかけているような、そんな気持ちになった。久しぶりの長編、続きは明日買おう(笑)2015/08/17
kenitirokikuti
5
図書館にて。この愛蔵版(?)で第二巻まで読んだ。所蔵館は取手市図書館、近くに東京藝大取手キャンパスがあり、かつては藝大新入生はこの辺りで暮らしていた…現在はそうした機能は北千住あたりに移ったはず。…まぁ、かつての女子大生さん等が読んでたのだろう。80年代、友達のお母ちゃんがグイン読みだったことを思い出す(うちの母は赤川次郎とか読んでた)▲80'sのエンタメには電子ゲーム…ここではファンタジーRPGを想定…の影響がまだない。週刊少年ジャンプが浸透する前と後の違い、と自分は見ている▲80'sも古くなったわァ2023/01/26
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- 和書
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