出版社内容情報
世界中が民族闘争、宗教戦争に巻き込まれる危険の中、日本独自の、創立者も教典もない神社の「大らかさ」は21世紀の人類に何かを示唆する存在です。1000年を越える神社の秘密をわかりやすく解説した一冊です。
七五三、初詣、結婚式…。古来より神社は、日本人の暮らしに密接に関わってきました。すべての者に門戸が開かれた聖域。そこはなぜか“故郷”のイメージが重なります。町内の「お稲荷さん」から「出雲大社」まで、とくに馴染みの深い神社を題材に、鳥居、狛犬、灯籠など、神社にまつわる数々の“謎”に迫ります。神社の歴史と作法、そして自分の故郷をひも解く鍵となる一冊です。
内容説明
横町のお稲荷さんから、春日大社まで神社のことなら全てわかる空前の稀書。
目次
神社は日本人の聖域
神社の歴史
鳥居
聖域を示すしめ縄
狛犬
眷属
灯篭
手水舎
拝殿と本殿
鎮守の杜と御神木〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
9
鳥居の起源はわからないのか。鳥居の端を通らねばならないことは知ってたけど、左側通行とは知らなかった。狛犬の詳しい解説とか面白かった。今度神社行ったら狛犬よく観察しよっと!2013/11/24
卯月
5
再読。地図に鳥居マークがあるだけで吸い寄せられる私にはツボ。鳥居の見分け方フローチャートが素敵過ぎる。カラー写真が多くて綺麗。掲載されている鳥居や狛犬や眷属を探しに、本書片手に各地の神社を回りたくなるガイドブック。2012/02/12
misui
4
たまにこういう本を読むが自分は様式や作法には大して興味がないのだと再確認した(手を合わせればOKくらいに考えている)。鳥居の様式にしても祭神とはあまり関係がなく寄進者や職人によることが多いとなれば尚更。で、様式の無節操な感じを考え合わせるとむしろ厳密でないことが本質ではと思う。狛犬や眷属、富士塚については見ていくと面白そう。2016/10/08
鵙屋
3
★★★★★ 資料用。神社や神社に付随する要素(狛犬、鳥居、摂社末社など)、神社の造りなどをわかりやすく説明してくれる良書。特に狛犬の由来や鳥居チャート、狛犬・灯篭カルテが楽しかった(いつ使うのかはともかく)! 狛犬は石工が頑張りすぎて生物学が追いつかないのが面白すぎる。写真で取り上げる神社の数がもっとあるとさらにいいのにな。2018/04/17
紫暗
3
厚さを見ればわかると思いますが、まず専門書ではありません。神社の建築や由来など、詳しく掘り下げたい方は他の学術書を当たった方がよいかと。ただし、気軽に持って歩けるサイズと重さの中にふんだんな写真と図を使って神社の基本的な知識が詰め込まれているのがこの一冊です。今まで神社のことなんて何も知らなかったという人にはとてもわかりやすい入門書だと思います。この本を片手に鳥居や狛犬を観察しながら神社巡りがしたくなりました。2011/12/20
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